遠く遠く離れていても

仕事からの帰り道、窓の外の景色を見てると槙原敬之の『遠く遠く』が流れてきた、その歌のフレーズで『同窓会の案内状 元気かどうか心配ですと 手紙をくれるみんなに』という歌詞が流れてふと思ったことがある

実は先日好きな人が目の前からいなくなった。その文字通りいなくなったのだがまあそこは割愛する。私はよく彼と喧嘩してしばらくほとぼりが冷めるのを待って、そろそろ仲直りしたい頃になると『元気にしてる?』と連絡を送っていた。
いわばこれが(そろそろ仲直りしない?)の合図だったのだ。

じゃあ誰かに『元気にしてる?』と連絡を取るとき本当に相手が元気にしてるかどうかを気にしているのだろうか

実は『元気にしてる?』は本当に相手が元気にしてるかどうかを気にしているのではなくて"私のことを忘れてませんか?"じゃないのか。

そう考えると今まで私が彼に対してむけていた愛情はどれほど深くても結局は究極のエゴであったし私はどうしようもなくエゴイストだったんだと思う。

恋愛玄人の友人が『その人との恋愛においてこの歌聞くとその人を思い出す、みたいなテーマソングができるとその恋は大体終わってる』と言っていたのを思い出す。

じゃあ、どの歌を聴いてもその人の事を思い浮かべてしまう私の恋はまだ終わりではないのだろうか。

そろそろ今年も終わりますね、元気にしていますか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?