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わたしを温め続けてくれるもの

どこを探しても、あんな人はたった1人しかいませんでした

もう一ミリも好きじゃないのに、恋愛感情が消えた今だからこそ言える。

世界中の人に会えるわけじゃないから確かめようがないのに、はっきりと頷ける。

何も自分も信じられないけど、この感覚だけは信じられる。

あの人に恋してたあのときより、今の方が幸せだとさえ思う。

もう、失わないからでもない、永遠じゃないからでもない。

あなたを好きだった時の私が、ただ楽しくて笑っていて、あの時のあなたがその隣で笑っていたからだった。

人生には前(未来)だけあるんじゃなくて確実に後ろ(過去)もある。歳を重ねれば重ねるほど後ろがどんどん長くなる。できることが限られ、できないことが増えていく。それに想いを馳せるたびに、結局のところ、どんな思い出を持ちたいかに人生は帰結していくのかなと思う。

過去に生きる、とかじゃなく。
前だけ向いて、も違っている。

人はどこにでもいる人を好きになると誰かが言ってた。それは本当だと思う。だから驚くほど簡単な理由で恋愛感情には終わりが来る。あの人をもう少しも好きじゃないと気づいた時、焦がれるように会いたくて苦しい気持ちはなくなり、同時に心底悲しかった。

それでもなお確信めいて、あんな人は1人しかいないなぁって思えてる今、幸福とも違う何かが私を温め続けている。

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