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手間いらず×CHILLNN共同ウェビナー(第2部)

テーマ:旅の「目的地」になれる宿泊施設を目指して・・・

①Z世代のファン獲得について
②地域との共存で生まれる新しい宿泊形態について
③独自のスタイルを追求しているブッキングエンジンについて
④経営者としての龍崎様に、今だからこそ聞いてみたいこと
⑤これからの宿泊業界について 

※ こちらの記事は、2021年4月14日に行われた主催のウェビナーを書き起こしたものです。
※ 本記事では第2部として、目次の③を掲載しています。

③独自のスタイルを追求しているブッキングエンジンについて


眞田:ここからは、予約エンジン「CHILLNN」についてお伺いしたいと思います。
CHILLNNさんのブッキングエンジンは、部屋をベースにプランやオプションを追加していくという形を取られていて、プランがベースになる従来の日本のブッキングエンジンではなかなか見られなかったスタイルです。リリースして1年と経っていないにも関わらず、利用施設は大変多いとお聞きしましたが、現在、どのくらいの施設様がご利用されているのでしょうか。また、施設様やユーザー様からは、どのような反応がありますか。


龍崎:CHILLNNでは、直接予約のブッキングエンジンとしてだけでなく、素敵なお宿の情報をまとめたメディアのようなものもさせていただいています。後ほど詳しくご説明いたしますが、ブッキングエンジンには250ほど、メディア掲載及びコロナ禍で始めた「未来に泊まれる宿泊券」という先払い予約のサービスも含めると350ほどの施設様に、現在ご利用いただいております。(※2021年4月14日時点)
今までのホテル予約の販売形式には、ずっと違和感を感じていました。OTAさんでは値段が安い順や駅から近い順といったように定量的に並べられ、既存のブッキングエンジンさんでは「早割!」などのプランがいきなりプッシュされる。せっかくホテルさんがご自身の想いや理想を詰め込んでおられても、販売される段階で、それらがお客様には全然伝わらなくなってしまうように思っていたんです。かといって、自分たちでメールなどで予約を取るのも、手間がかかるし取りこぼしなどのリスクもあって、難しい。そこで、どんどん増えている素敵なホテルさんがしっかりと魅力を伝えながら集客するには、直接予約を増やす必要があると考え、私たちでそれをサポートできるようなブッキングエンジンを作ろうということで、CHILLNNの事業を始めました。


ここからは、CHILLNNプロダクトマネージャーの集治の方から、詳細のご説明をさせていただきます。


集治:CHILLNNの集治と申します。よろしくお願いいたします。
まず、簡単にCHILLNNの概要をご説明したいと思います。我々は、ホテルの予約ページを「旅のエントランス」だと考え、これをコアの軸としてブッキングエンジンを作っています。

エントランスというと、例えばホテル・マンション・レストランなどを想像していただくと、やはりその建物や空間、またそこでの体験を、最初に感じる場所だと思うんです。お客様にとって、宿を予約するというのは、貴重な休日や何万円という少なくないお金を費やす意思決定をするシーンでもあります。なので、旅のエントランスであるこの予約ページをしっかり整えることは、顧客満足を上げることにおいても、直接予約の比率や予約ページのコンバージョン率を高めることにおいても、非常に大切なことだと思うのです。


CHILLNNは、時代の消費行動にあったD2C型のブッキングエンジンといえます。既存の予約エンジンさんやOTAさんと、弊社のサービスの違いを、端的に4項目で比較をさせていただきました。

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1つ目が、「訴求できる情報の質」。先ほど龍崎からもあった通り、従来のものは、料金やスコア、利便性といった数値化しやすいものや定型化された情報の訴求には長けていたと思います。しかし、ホテルが持っている魅力は、数値化しにくく定性的なものです。CHILLNNは、ホテルのストーリーや世界観、ブランディングなどを、テキストや写真を使って情緒的に訴求できることを大きな強みとしています。
2点目が、「デザイン」。従来は、まずPCベースで作りスマートフォンに落とし込むという形が多かったと思います。それに対して、我々は常に、現代の消費行動を踏まえ、まずスマートフォンをベースにしそれをどうPCに落とし込むかという思考で作っているので、スマートフォンでの使いやすさというところにも強いです。
3点目は、「集客方法」。これまでは、メタサーチやリスティングの広告、OTAからの流入が、集客のメインだったと思います。CHILLNNは、ホテルのSNSやゲストのSNSを起点にした集客、あるいは、CHILLNNのメディアページからの集客でき、今までと全く異なる集客方法をご提案しています。
4点目は、「料金体系」。施設様とお話ししていると、料金面の心配をされることもあるのですが、まず、初期費用はいただいておりません。また、月々の料金も、固定の定額型か予約に応じた従量型をご用意しており、どちらを選ぶかは繁閑や規模に応じて月々使い分けていただけるという、フレキシブルな料金体系をご提供しています。

次にCHILLNNの経緯について詳しくご説明いたします。

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2020年4月にコロナの緊急事態宣言が出されたのを受け、まず「未来に泊まれる宿泊券」というサービスを先だってローンチし、3ヶ月で約350施設様に加盟いただきました。その後、7月頃から、CHILLNNのコアのサービスであったブッキングエンジンを展開させていただいたのですが、今年の1月までは水面下でお声かけさせていただきながらプレローンチ的な形でやっており、それでも100近い施設様にご利用いただいておりました。そして、今年1月末に本格ローンチし、プレスリリースも出させていただき、現在、直接予約では250くらいの施設様にご利用いただいています。日々サービスの改善を図りながら、色々な施設様とお話ししております。

次に、どのようなサービスを提供しているのかというところを、事例を挙げてご説明いたします。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「HOTEL CYCLE ONOMICHI U2」という、広島の尾道にあるホテルさんにも、CHILLNNを使っていただいております。こちらのホテルは、先ほどあった地域との共存というところも意識されてページを作り込んでおられるので、参考にしていただければと思います。

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U2さんのホームページで「宿泊予約」ボタン押していただくと、CHILLNNのページにとびます。CHILLNNは、「雑誌を読む感覚で予約する」というコンセプトで、雑誌のように写真やテキストで宿泊体験のビビッドなイメージを提供できるよう作っております。U2さんは、サイクリストに対するサービスも提供されているので、しまなみ海道をサイクリングする体験、また、敷地内のレストラン、尾道の魅力などについても記載いただいています。予約ページでありながら、そのホテルへ行けば、そのホテルとその地域で、自分の旅がどう組み立てられるのか、どのような体験ができるのかというのを具体的に想起できるようなページになっているのです。

CHILLNNでは、個々のプランの体験価値を見える化しています。例えば、「朝食付き」というボタンを押していただくと、「このような場所や環境で、このようなメニューの朝食を取れます」ということを訴求できるようになっています。プランやお部屋を選択後にオプションが表示されるという予約フローになっているので、その部分で、施設様はアップセルを図れたり、お客様にとっては自分の旅をカスタマイズできたりするのです。デザインや見え方にこだわりながら、時間をかけて読んでいただく部分とスムーズにストレスなく予約できる部分の強弱を意識して開発しているので、ゲストの方からも使いやすいというお声をいただいています。
ぜひ一度、CHILLNNのサイトで、色々な施設様のページをご覧いただければなと思います。


宇田川:去年、「HOTEL CYCLE ONOMICHI U2」に行って、それこそしまなみ海道をサイクリングしたりもしたのですが、その時の実際の雰囲気と非常に近い、リアリティのあるものが載っているなと感じます。


集治:ありがとうございます。予約ページで、いわば「街のガイドブック」のようなところまで訴求できると、地域との一体感を作れるのではないかと思い、このような形で作っております。

先ほどからSNSのお話が出ているので、SNSに絡めたお話もさせて頂きます。龍崎からもあったように、僕たちは、SNSも1つのホームページだと捉えていて、SNSで検索してヒットしたホテルや個人のアカウントは、その方のSNS上のホームページだと思っているんですね。お客様からしたら、ホームページを見ていることになるので、そこが気になったら、次に取る行動は「予約する」。ただ、これまでのサービスだと、SNSのアカウントから直接予約ページにとばしてしまうと、思い描いていた世界観や高揚感が一気に崩れてしまうということもあったと思うんです。CHILLNNのページだとそのような課題も解決できるので、お宿さんのSNSアカウントのプロフィールのリンクの部分に、CHILLNNの予約ページのURLをつけることも推奨しています。

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そうすれば、お客様に、世界観を損なわせず、かつシームレスで快適な予約体験を提供することがきると思います。このようにCHILLNNの使い方をハックして、実績を上げておられる施設様も多いです。
実際の成果に関しては、直接予約の比率や予約ページにいった後のコンバージョン率が上がっているという数字が出ています。

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※第1部、第3部はこちら

【CHILLNN note 編集部より】
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