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「句具ネプリ2023春分」のお気に入り五句

今、春雨を見ながら
書いています。

これまでは
ただの「雨」でしたが、
これが春の雨か〜と
季語を味わっています😌✨

さて、
今回も句具ネプリに
参加しました。

読むだけで春の気分になれる
素敵なアンソロジーです😊

そんな春の句の中から
好きな五句を
鑑賞させていただきます。
(掲載順、敬称略)

春の宵子宮のこゑにルビを振る 髙木小都

日が暮れて間もない
優雅な時間。

妊婦さんが
わが子の声を子宮から
聞いているのです。

音としての声ではないこゑ。

そこにルビを振るという表現が
詩的で、とても素敵です✨

ゆったりした時間を過ごす
妊婦さんの幸せな気持ちが
よく伝わってきます。

心が優しくなる句ですね🥰


卒業や靴紐のみな蝶結び 八日きりん

卒業式会場に
入場していく生徒たち。

ふと足元を見ると、
どの子もみんな
きれいな蝶々結びです。

新生活へ飛び立つ生徒が
まるで蝶々のようで
蝶の飛ぶ姿と重なります✨

卒業という大きな景から
足元に絞られた視点も
とても良いなと思いました。

未来への期待感を感じさせ
爽やかな卒業を切り取られた
素敵な句ですね😊


スキップの下手もよろしき春の服 笠原小百合

素敵な春の服が嬉しいのか、
なにか良いことがあったのか。

とにかく
幸せを感じている子が
スキップをしています✨

ただそのスキップは
周りから見ればリズムが悪く、
どうもぎこちない…

本人はそんなことも気にせず、
とにかくその嬉しさを
体で表現しているのです。

そんな強くて素直な子を
親御さんか祖父母が
優しく見守っているのかな
と想像しました😊

服も心も軽やかな
素敵な春の句ですね。


あたたかや鳩に囲まれ動けない みらんだぶぅ

鳩は人間が餌をくれる
とよく理解しています。

公園のベンチなどで
鳩たちに一斉に
囲まれてしまったのでしょう。

「動けない」という一言で
この方の優しさが見えます✨

囲まれたままじっとして
鳩たちが去るまで
待っているのかもしれません。

でも、きっと餌まで
あげてしまっているはず。

そんな心の優しさと
春のあたたかさが
とてもよく合っています🙂

優しい御句が
すごく素敵です💕


初蝶来ことばがおりてくるやうに 藤色葉菜

今年に入って
蝶を初めて見た喜び。

それは、
詩や物語を創作する方に
言葉が降りてくるのと
同じような喜びなのでしょう。

ひらひらと降りてくる蝶も言葉も、
優しい雰囲気と
静かな喜びが漂います😌

とにかく表現が詩的で
綺麗な句だなと思いました✨

私では思いつかない表現で
素晴らしいの一言に尽きます。

素敵な句をありがとうございました。


以上、好きな五句を
鑑賞させていただきました。

最後に
お恥ずかしながら自分の句。

鯥五郎むつごろうちらりちらりと妻の顔 香田ちり

以前、
夫がはぜを飼っていました。

顔を行動も
ユーモアがある生き物で
可愛かったですね〜🥰

と言いつつ、句を見返すと
いろいろ反省点が💦

そんなこともありますが、
これからも前向きにコツコツと
楽しく俳句を詠めればと思います🙂

ここまで読んでくださった方、
いつも素敵な場を提供してくださる
句具さんに感謝です。

ありがとうございました✨

Photo by Rafael Garcin on Unsplash

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