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「句具ネプリ2022冬至」のお気に入り五句

2022年も
もうすぐ終わりだなんて
信じられません。

今年最後の句具ネプリにも
参加させていただきました。


素敵な冬の句が多く、
好きな句を絞り込むのが
大変でした💦

今回は
別で感想をお伝えした句以外から
選ぶことにしました。

227句の中から好きな5句を
妄想たっぷりに
鑑賞させていただきます。
(掲載順、敬称略)


スーパーの列の前後が鶴である 土井探花

最初に読んだとき
鶴のようにすらっとした方が
列に並ぶ姿を想像しました。

鶴が放し飼いの動物園か
ファンタジーの世界をイメージ😃

でも、そう言えば
千円札には鶴の絵があったなと
思い出しました。

もしかすると
千円以下の買い物をした
お客さんというのを
詩的に表現されのかも…

いや、考えすぎか、だとすると…
などと色々な解釈ができそうで
楽しい句だと思いました😃

みなさんはファンタジーか、比喩か
それとも、現実の出来事か
どんな解釈をされるのでしょうか。


ぬぬぬんと嬉野大根抜けにけり でんでん琴女

ぬぬぬんというオノマトペに
まず惹かれました✨

これだけで大根を抜くときの
様子や力加減がよく分かります。

実は大根を抜くときの角度まで
想像してしまいました😆

そして、すぽんと抜けたのは
ただの大根ではなく、嬉野大根。

肌の艶が良く、甘みが強いのが
特徴だそうです。

抜いている方のツヤツヤした肌と
抜けたときの嬉しそうな表情まで
想像してしまいます。

私の妄想を刺激する
素敵な句だと思いました😊💕


はつ雪やバターに浅く紙の跡 千野千佳

確かに、
寒い初雪の頃のバターは硬く、
バターを巻いていた紙の跡が
うっすらついています。

まず、そこに気づける
繊細な心と感性が
とっても素晴らしいです👏

はぁ〜素敵🥰

そして、
雪やバターの白っぽさと
バターを巻く紙の銀色から、
冬らしさも感じました。

季語との相性も抜群です!

勝手に朝食をイメージしたので
パンと温かいスープも
一緒に食べるのかなと妄想しました。

これから
雪の日にバターを出したら
御句を思い出しそうです😉


悪役を脱いでセーター着て帰る 菊八

悪役がセーターに着替え
帰るところを切り取られたのが
楽しいですね。

悪役も仕事を終えれば
自分の生活があります。

ヒーローものとして読むと
何だか笑えます😊

別の読みとして、
実社会で悪役に徹して働く人が
(例えばリーダーや上司とか?)
仮面を外すという深読みをすると
何だか哀愁を感じます。

どちらにせよ、
最後には温かいセーターが
悪役の方を優しく包み込む
素敵な句だと思いました💕


雪女電池を逆に入れてゐる 詠頃

冬になると寒さで、
電池の減りが早くなるとか。

雪女さんがいるせいか
単純に冬の寒さのせいか、
電池交換が必要になったのでしょう。

でも、雪女さんですから
電池を逆に入れてしまっても
不思議はありません。

むしろ実生活に馴染もうとする
健気な姿が好印象です。

現代版雪女という感じで
面白い句だなと思いました😊


以上、好きな5句でした。

最後に、
自分の句も載せておきます。

ふくら雀ブロック塀の二号室 香田ちり

毎回、皆さんの句を見てから
自分の句を見ると
本当に恥ずかしいです。

どうしても近所の
かわいい雀ちゃんを詠みくて
句にしましたが
それがどうした、ですね💦

成長痛と思って、
これからもマイペースに
楽しく学んでいきます😊

ここまで読んでくださった方、
いつも素敵な場を提供してくださる
句具さんに感謝です。

印刷&ダウンロードは
12/29(木)までだそうです。

ありがとうございました。

Photo by Svetozar Cenisev on Unsplash

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