「キック力増強シューズ」が初登場!犯人は意外な人物がモデル? /エンタメ・リカレント「名探偵コナン」2巻①


今回は名探偵コナンの原作コミック第2巻をリカレントしてみました。


1巻で登場した「蝶ネクタイ型の変声機」と並び、コナンのアイテムでも定番中の定番と言えば「キック力増強シューズ」「犯人追跡メガネ」

2巻ではその定番の2つが初登場します。



File1「割のいい尾行」の冒頭からキック力増強シューズが初登場しています。阿笠博士の説明によると、「電気と磁力で足のつぼを刺激し、筋力を極限まで高める道具」とのこと。今読み返すと骨のことは何にも言及されていないのが気になります。


学校のサッカーの授業で試しに蹴るもネットを突き破り、その奥のかなり太い幹の木をなぎ倒しています。シューズの威力に驚くコナンですが、それよりコナンくんの足の骨の方がこの衝撃に耐えられないんじゃないかと保護者目線で心配してしまいます。

さて今回は容疑者が保険金の受取人で明らかに怪しい容疑者のアリバイ作りにまんまと小五郎の尾行が利用される話です。見事コナンが替え玉のトリックを解き明かすのですが、犯人を追い詰めるクライマックスがオイオイとツッコミたくなる展開になっていることに気づかされました。

相手が子どもとはいえ、呼び出された現場であっさり事件の真相を話してしまう犯人といい、黙っていればいいのに、犯行を自供した発言を録音したカセットテープをわざわざドヤ顔で見せつける大人げないコナン(オトナじゃないからしょうがないのか。)というだけでもオイオイとツッコミたくなります。
さらによく読みなおしてみると、クルマに突き飛ばされただけで突如、コナンの目の前に現れるタイヤといい、博士からは「キック力増強シューズ」と説明されたのに呼び名が気に入らなかったのか、わざわざ「筋力増強シューズ」と言い直してからキックしたり、オトナ視点ではツッコミどころ満載だけど、無事に事件解決、阿笠博士の発明したシューズを使いこなして初めて犯人を倒した記念すべき事件でもあります。

因みに殺された根岸正樹さんと同じ名前のアシスタントさんがいるのが、巻末のおまけ4コマでわかりました。まだこの頃の巻末マンガはコナンたち登場人物など出てこないアシスタントさんの表現の場である「時代感」もたまりません。

犯人追跡メガネの登場するFile4「行方不明の男」からはまた次回に。


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