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死んでも起きない?蘭の眠りの方が初登場「眠りの園子」より気になる!? /エンタメ・リカレント「1周回って知らない名探偵コナン」第5巻①

5巻File1「怪人 包帯の男」からはじまる別荘で起きた殺人事件の回で、蘭の親友であり、新一もクラスメートの鈴木財閥のお嬢様・鈴木園子が初登場するのですが、初回からキャラぶれずにイケメン好き、浮かれ気味で自分勝手なところはそのままでした。後に劇場版で京極真と怪盗キッドが園子をめぐって戦いを繰り広げるような展開になるとは黒づくめの組織以上に想像できませんでした。

この回、鈴木園子の姉が学生時代に所属していた映研(さしずめ今なら「映像研」なんでしょうね。)仲間で起きる殺人事件なのですがリカレントして、蘭のある行動に気づき驚かされました。
犯人のとある姿を無意識ながらも目撃してしまった蘭は、計3回も斧で襲われます。1回目は気配を察知して咄嗟に避けるも驚いて腰を抜かすのですが、なぜか2回目に至っては、驚異の図太さを発揮します。怖いから一人で寝られないとコナンの部屋に来て一緒に寝ているところを再び斧で襲われるのですが、怖いわりには熟睡していて、斧を振り下ろされてベッドが真っ二つになっても起きる気配なし。コナンが突き飛ばして何とか斧の直撃を逃れ、変声機の最大ボリュームで叫んでやっと起きる始末。しかしちゃんと寝た後に襲われた3回目は別人のよう。蘭は気配だけで蹴り一閃!斧の柄の部分をヘリ押します。幾ら空手をやっているとはいえ、地球儀やタイヤを蹴ってもびくともしないコナン(新一)の彼女にふさわしく、蘭の足の骨の強さも相当なものです。

殺人事件の犯人がわかり、解明するために時計型麻酔銃で蘭を眠らせて探偵役をさせようとしたコナンですが、狙いが外れて園子に。仕方ないと蝶ネクタイ変声機を調節して園子で乗り切ろうとするコナンくんの現場適応能力、ビジネスマンとしても見習いたいところです。「眠りの園子」デビューです。

眠りながらの推理については名探偵コナンの聖域ですので、ここは無粋なツッコミなしで楽しむとして、首を切断された時の血の出方が1巻1話のジェットコースターの時ほどすごくないのは単行本が刊行された1995年の翌年1996年1月から開始されるアニメ化が内々決まっていたからなのかなとも思ってしまいました。

わざわざ過剰に凄惨なシーンを描かずとも十分に名探偵コナンは面白いですからね。
今回は「園子初登場&眠りの園子」以上に蘭の眠りの深さが気になった回でした。
ではまた。

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