見出し画像

子どもオンブズパーソン/コミッショナー設置国リスト(非公式)

 本リストは、主として次の2つの資料に基づいて作成したものです。

-ENOC(子どもオンブズパーソン欧州ネットワーク)加盟機関リスト(2022年8月23日確認)
https://enoc.eu/who-we-are/enoc-members/
-CRIN(Child Rights International Network):Global List of National Human Rights Institutions Specifically for Children(2017年5月10日)
https://archive.crin.org/en/library/publications/global-list-national-human-rights-institutions-specifically-children.html

 両資料に掲載されていないもので平野が把握している国もいくつか掲載してあり、現時点での掲載国数は84か国前後です。なお、地方レベルでは子どもオンブズパーソン/コミッショナーのような機関が設置されているものの国レベルでは未設置の国も、リストに含まれている場合があります。

 いまのところ欧州以外の地域で子どもオンブズパーソン/コミッショナーの資格認定を行なっている機関はなく(国家人権委員会のような国内人権機関についてはGANHRI〔Global Alliance of National Human Rights Institutions:国内人権機関世界連合〕のサイトを参照)、個別の機関の根拠法令や活動状況を詳しく検討したわけでもありませんので、おおまかな国際的傾向を把握するものとしてご参照ください。

 リストにはいまのところ国名と機関名しか掲載していませんが、今後、各機関のウェブサイトへのリンクなども掲載していきたいと考えています(機関名の日本語訳も修正する場合があります)。各国の子どもオンブズパーソン/コミッショナーの動向については、マガジン〈国内人権機関/オンブズパーソン等〉もご参照ください。


掲載国一覧

※英語国名のアルファベット順。地域分類はOHCHR(国連人権高等弁務官事務所)の分類に依拠した。

【ヨーロッパ・中央アジア】(43か国)
(ENOC加盟機関=35か国・44機関;準メンバー含む)
アルバニア/アルメニア/アゼルバイジャン/ベルギー/ボスニアヘルツェゴビナ/ブルガリア/クロアチア/キプロス/デンマーク/エストニア/フィンランド/フランス/ジョージア/ギリシャ/ハンガリー/アイスランド/イタリア/アイルランド/コソボ/ラトビア/リトアニア/ルクセンブルク/マルタ/モルドバ/モンテネグロ/ノルウェー/ポーランド/セルビア/スロバキア/スロベニア/スペイン/スウェーデン/オランダ/ウクライナ/英国
(ENOC非加盟機関=8か国)
オーストリア/キルギス/リヒテンシュタイン/マケドニア(FYROM)/ポルトガル/ルーマニア/ロシア連邦/トルコ
【アジア・太平洋】(12か国)
アフガニスタン(解散)/オーストラリア/バングラデシュ/インド/インドネシア/日本*/韓国/マレーシア/モルディブ/モンゴル/ネパール/ニュージーランド/パキスタン
〔2022年11月13日:ブータンを削除し、バングラデシュを追加。〕
【米州】(19か国)
アルゼンチン/ボリビア/カナダ/コロンビア/コスタリカ/ドミニカ共和国/エクアドル/エルサルバドル/グアテマラ/ガイアナ/ホンジュラス/ジャマイカ/メキシコ/ニカラグア/パナマ/パラグアイ/ペルー/米国*/ベネズエラ
【アフリカ】(10か国)
エチオピア/ガーナ/マラウィ/モーリタニア/モーリシャス/ナイジェリア/シエラレオネ/南アフリカ/タンザニア/ザンビア

 日本については川西市(兵庫県)、埼玉県、多治見市(岐阜県)、秋田県、志免町(福岡県)、名張市(三重県)、目黒区(東京都)、豊田市(愛知県)、札幌市(北海道)、筑前町(福岡県)が掲載されている。最新情報は子どもの権利条約総合研究所「子どもの相談・救済機関一覧」を参照。
 米国については全米州議会会議の特設ページ(Children's Ombudsman Offices / Office of the Child Advocate)参照。

ここから先は

8,553字

¥ 500

noteやホームページでの翻訳は、ほぼすべてボランティアでやっています。有用だと感じていただけたら、お気持ちで結構ですのでサポートしていただけると、嬉しく思います。