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国連・子どもの権利委員会の一般的意見26号(子どもの権利と環境)作成に向けた子ども・若者向けオンラインアンケート

【追記】(5月2日)
 日本ユニセフ協会が「子どもパブコメ2022」として一般的意見26号への意見募集を開始しました。国連・子どもの権利委員会のアンケートに日本語で回答できるようになっているので、積極的に子どもたちの声を届けてください(日本語による回答は日本ユニセフ協会が翻訳するそうです)。

 国連・子どもの権利委員会が作成中の一般的意見26号(とくに気候変動に焦点を当てた子どもの権利と環境)に関する子ども・若者向けオンラインアンケートが、3月31日に始まりました。対象は17歳以下(18歳未満)の子ども・若者で、回答期限は6月30日までとなっています。こちらから回答できます。
 昨年12月から今年2月にかけて実施された一般向けアンケートの内容(日本語)は、こちらの記事をご参照ください。今回の子ども・若者向けアンケートは選択式の設問がほとんどで、より回答しやすくなっています。
  質問の全体像を把握できるようにするためのPDFファイルも公開されているので、以下、その日本語訳を掲載します。回答の下書きなどができるよう、記事の末尾にワードファイルもアップロードしておきます。なお、回答は英語(またはフランス語・スペイン語)で行なう必要がありますので、ご注意ください。
 今後の動向についてはマガジン〈子どもの権利と環境〉で随時お知らせしていきます。

子ども・若者向け・アンケート
https://l4cqlef9g5g.typeform.com/to/jmmLTuP5?typeform-source=childrightsenvironment.org
(2022年3月31日~2022年6月30日)

一般的意見26号

このアンケートは何のため?

国連・子どもの権利委員会は18人の専門家のグループで、世界中の子ども・若者の権利を守るために政府や団体を支援しています。

委員会は、気候変動にとくに焦点を当てた、子どもの権利と環境についてのアドバイスを作成中です。これは一般的意見26号と呼ばれています。そこでは、子ども・若者がクリーンで、グリーンで、健康的で、持続可能な世界で暮らせるようにするために、世界中の国の政府が何をしなければならないか、説明されます。

子どもには自分に影響を与えるすべての事柄について意見を聴かれる権利があり、委員会は、子どもたちの意見を踏まえて一般的意見26号を作成できるようにしたいと考えています。

このアンケートはどういうもの?

一般的意見26号の第1次草案づくりを手助けしてもらえるよう、子ども・若者向けの、国際的なオンライン・アンケートが作成されました。アンケートでは、みなさんの権利、環境、気候変動に関するみなさんの意見や経験をシェアしてくれるようにお願いしています。匿名で答えられるので、あなたの名前やその他の個人的な情報は含まれません。アンケートに答えるかどうかは自由なので、参加するかどうかはあなたが決められます。好きなだけ多くの質問に答えてもらってかまいません。答えたくない質問があれば、全部の質問に答える必要はありません。

アンケートに答えるのにサポートが必要なら、手助けしてくれる個人や団体に声をかけることをおすすめします。

何か質問があれば、連絡してください

しめきりはいつで、アンケートが終わったらどうなる?

アンケートのしめきりは、2022年6月30日の午後11時59分(米国東部標準時)です。〔日本時間で7月1日午後12時59分〕

すべての回答は、一般的意見26号を作成するために分析・活用されます。一般的意見26号の第1次草案ができあがったら、そのチャイルドフレンドリー版〔子どもにわかりやすいようにしたもの〕がつくられます。その段階で2回目のアンケートを開始し、草案に関する子ども・若者のフィードバック(反応・意見)を集める予定です。

子ども・若者向けの次のアンケートに関する情報など、一般的意見26号についての最新情報を受け取れるよう、ニュースレターに登録することもできます。

参加してくれてありがとうございます。では、始めましょう!

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1.アンケートへの参加に同意しますか?
 〔はい/いいえ〕

2.あなたはまだ15歳になっていませんか?
 〔はい/いいえ〕
「はい」の人がこのアンケートに参加するためには、親・保護者の許可が必要です。

3.親または法定保護者の同意
国連・子どもの権利委員会は、「とくに気候変動に焦点を当てた子どもの権利と環境」に関する一般的意見26号の作成への参加を、子ども・若者に呼びかけています。一般的意見26号についてのさらに詳しい情報は、こちらから参照できます。

このアンケートで収集されるすべてのデータは匿名化されており、テールデゾム・ドイツ(terre des hommes Deutschland)によって安全に保存・モニターされます。収集されたデータへのアクセスおよびデータの分析は、このプロジェクトに共同で取り組んでいる団体のスタッフと関係者のみです。アンケートへの子ども・若者の参加は完全に任意です。

何かご質問があれば、ご連絡ください

親または法定保護者の同意:
あなたは、お子さんまたはあなたが養育している子どもが、一般的意見26号のためのこのアンケートに参加することに同意しますか?
 〔はい・いいえ〕

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4.最初にあなた自身のことについておたずねします。

もう一度いいますが、あなたの名前や連絡先はたずねませんので、答えてくれた内容が誰のものかはわかりません。

 4a.次のうち、どれがあなたに一番あてはまりますか?
 〇 男の子
 〇 女の子
 〇 その他
 〇 いいたくない

 4b.あなたは何才ですか?(ドロップダウン・ボックスから選んでください)

 4c.住んでいる国はどこですか?(下のボックスに書いてください)

 4d.あなたはどこに住んでいますか?
 〇 家に住んでいる。
 〇 子どものための福祉施設に住んでいる。
 〇 拘禁施設に住んでいる。〔訳者注:日本でいえば少年院・少年鑑別所・少年刑務所など〕
 〇 難民または移住者のためのキャンプに住んでいる。
 〇 ホームレスのための施設に住んでいる。
 〇 その他(どこに住んでいるか、教えてください)

 4e.あなたはどんな環境で暮らしていますか?
 〇 都会
 〇 田舎
 〇 その他(どんな環境で暮らしているか、教えてください)

 4f.あなたには、長く続く障害、病気または症状がありますか?
 〇 ある
 〇 ない
 〇 わからない

5.次に、環境被害や気候変動に関するあなたの経験についておたずねします。

子どもにわかりやすいようにつくられたこちらの要約版資料で、子どもの権利と環境と気候変動がどのように関係しているかについて、いくつか説明してあります。以下の質問に答え始める前に目を通しておくと、役立つかもしれません。

 5a.気候変動の影響(洪水、干ばつ、山火事など)で、あなたの生活やあなたが暮らしている地域に変化がありましたか?
 〔はい/いいえ〕

 5b.〔5aで「はい」と答えた人〕あなたの生活やあなたが暮らしている地域は、どのように変わりましたか?

 5c.〔5aで「はい」と答えた人〕そのような変化があったのは気候変動のどのような影響のためか、説明してください。〔あてはまるものをすべて選んでください〕
 〇 高い気温・極端な気温
 〇 豪雨、暴風雨またはサイクロン・台風
 〇 洪水
 〇 干ばつ
 〇 森林火災・山火事
 〇 動物が生息地からいなくなったこと
 〇 その他(あなた自身の言葉で教えてください)

 5d.あなたの生活やあなたが暮らしている地域には、環境被害(ゴミ、汚染、森林破壊など)を理由とする変化がありましたか?
 〔はい/いいえ〕

 5e.〔5dで「はい」と答えた人〕あなたの生活やあなたが暮らしている地域は、どのように変わりましたか?

〔訳者注/5fが抜けているのは原文どおりです〕

 5g.〔5dで「はい」と答えた人〕そのような変化があったのはどのような環境被害状況のためか、説明してください。〔あてはまるものをすべて選んでください〕
 a.       河川のゴミ・汚染・汚水
 b.       地上のゴミ・汚染・汚水
 c.       自動車や製造産業による都市部での有害大気汚染
 d.       海へのプラスチック流入または魚の乱獲
 e.       森林破壊、緑地や自然の喪失
 f.         生物多様性の喪失(たとえば植物種・昆虫・野生生物の減少)

 5h.〔5dで「はい」と答えた人〕環境被害や気候変動に関するあなたの経験をあなた自身の言葉で説明してくれますか? ここに書いてください。

6.次に、環境被害や気候変動に影響についてあなたがどのように考え、感じているか、おたずねします。

 6a.次の文のうち、あなたが感じていることに一番あてはまるのはどれですか?〔ひとつだけ選んでください〕
 〇 環境の健全さや気候変動について不安を感じる。
 〇 環境被害や気候変動についての気持ちが日々の生活(少なくとも次のひとつ:食欲、集中力、仕事、学校、睡眠、自然のなかで過ごす時間、遊び、楽しみ、人間関係)に影響を与えている。
 〇 環境被害や気候変動については、そんなにしょっちゅう考えない。
 〇 環境の健全さや気候変動に関連する課題は解決されるだろうと楽観的に考えている。
 〇 その他(あなた自身の言葉で教えてください)

 6.1 次の文についてはどう思いますか?

  6.b 環境被害や気候変動の影響はおとなよりも子ども・若者のほうが受けると思う。
  〇 そう思う。
  〇 そう思わない。
  〇 わからない。
  〇 いいたくない。

  6.c 環境被害や気候変動の影響は、一部の子ども・若者のほうが他の子ども・若者よりも大きく受けると思う。
  〇 そう思う。
  〇 そう思わない。
  〇 わからない。
  〇 いいたくない。

  6.d 環境被害や気候変動は将来世代(未来の子ども・若者)を脅かすと思う。
  〇 そう思う。
  〇 そう思わない。
  〇 わからない。
  〇 いいたくない。

7.次に、環境教育に対する子どもの権利についておたずねします。

 7a.あなたは子どもの権利についてきいたことがありますか?(教育に対する権利、健康に対する権利、情報に対する権利、清潔な水に対する権利、意見を聴かれる権利など)
 〔はい/いいえ〕

 7b.あなたは学校または地域で環境や気候変動について学んでいますか?
 〇 はい(学校で)
 〇 はい(地域で)
 〇 はい(学校と地域で)
 〇 いいえ

8.次に、意見をいい、おとなや政府から真剣に受けとめられる子どもの権利についておたずねします。

 8a.物事を決める立場にある人に環境や気候変動についての意見をいったことがある場合、それで何かが変わったと思いますか?
 〇 思う。
 〇 思わない。
 〇 変わったこともある。
 〇 わからない。

 8b.次の文についてどう思いますか? 「環境保護や気候変動について話そうとすると、他の人たちから無視されたり聞き流されたりした」
 〇 あてはまる。
 〇 あてはまらない。
 〇 環境や気候変動について他の人たちとは話さない。

 8c.次の文についてどう思いますか? 「環境について話したり、環境保護のための行動をとるよう政府に要求したりすることについて、不安は感じない」
 〇 そう思う。
 〇 そう思わない。
 〇 わからない。
 〇 いいたくない。

9.次に、情報や支援にアクセスする子どもの権利についておたずねします。

 9a.環境や気候変動について、十分でわかりやすい情報があると思いますか?
 〔はい/いいえ〕

 9b.環境保護や気候危機防止のために政府や産業界が何をしているかについて、十分でわかりやすい情報があると思いますか?
 〔はい/いいえ〕

 9c.あなたのような子どもたちは、自分の権利が環境危害や気候変動の影響を受けた場合に援助にアクセスでき、またそのアクセス方法を知っていると思いますか?
 〔はい/いいえ〕

10.最後に

 10a.気候・環境行動の強化を要求する機会のあるおとなに伝えたいメッセージはありますか? あなたの意見、経験、アイデアをここに書いてください。

11.おとな/団体の手助け

 11a.このアンケートについて、誰かに手助けしてもらいましたか?
 〔はい/いいえ〕

 11b.〔11aで「はい」と答えた人〕このアンケートに回答するとき、団体の手助けを受けましたか?
 〔はい/いいえ〕

〔11bで「はい」と答えた人〕
団体の名前 :
担当者の名前:
担当者の肩書:
連絡先eメール:

(日本語仮訳:平野裕二=子どもの権利条約総合研究所


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