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ボクらの太陽シリーズの好きな楽曲をみんなに発表します②【ボクらの太陽編】


はじめに


「ボクらの太陽」で好きな楽曲をみんなに発表します。
が、音楽の理論とかそういった類のことは何も知らないのでボクタイへの愛だけで書きます。
ボクタイシリーズの音楽の好きなところというと、そのシブさでしょうか。特にGBA3作は作品全体のモチーフにマカロニウエスタンが意識されていて、それは楽曲にも現れています。例えばGBA特有のピコピコした電子音なんかは世界観に合わせて廃しているように感じます。
とてもコロコロコミックでメディアミックスしていたとは思えないかっこよさをそこに感じますね。まあコロコロで連載していたボクらの太陽はコロコロ読者層にあわせてゲームとは大きく設定や世界観等が異なるので「ゲームと漫画は同じ名前の登場人物が出てくる」くらいの共通点しかないくらい完全に別物となっていますが。
ゲームのボクタイは良い意味で「全年齢対象だけど子供向けにつくっていない、小学生はちょっと背伸びをしてプレイするゲーム」だと思いました。世界観やら様々なことの全てが作中で説明されるわけではなかったり、設定に存在するだけで直接描写があるわけではない要素が多分にあったり、世界観を理解するにはそういった要素を自分で考える必要がある。でもメインのストーリーをなんとなく理解するだけなら子供でも十分できる。といったちょうどいい塩梅にまとめられていて、大人になったいま改めて完成度の高さに感動しています。
子供向けの要素をあげるとすると、しいて言うならふりがなでしょうか。世界観に合わせて漢字はバンバン使いますが難読なものにはふりがながついてることが時々あります。まあ「銀河意志」と書いて「ダーク」と読むなんて大人でもわかりませんが…。

脱線したので楽曲の話にもどります。シリーズ第一作目「ボクらの太陽」の楽曲の特徴というと「スネアの音」でしょうか。ゾクタイ、シンボクとシリーズを重ねるごとに徐々に影を潜めてしまいますが、シリーズ初代となるこの作品はスネアの音が印象的な曲が多いように感じます。意識して聴いてみると面白いかもしれません。

また、今回楽曲を紹介するにあたってその方法を色々と考えたのですが、やはり実際に曲を聴きながらコメントを読んでもらうのがベストかと思いまして…。サブスク等でシリーズの楽曲が聴ける環境が整っていれば良いのですが、前回書いたようにボクタイシリーズはサブスクはおろか、サントラすら発売されていないため、海外のファンが楽曲をアップしているYouTubeのリンクを適宜貼っていくスタイルになることをご了承ください。

基本的に各キャラクターや世界観の説明は省いて書いてしまっているのでゲームを遊んでいない方からすると知らない単語が出てくるかと思いますが、気になった方はぜひボクらの太陽について調べてもらえると嬉しいです。
一応最低限の主人公だけ紹介しておくと「太陽少年」の「ジャンゴ」が主人公です。
また、自分はゾクタイ~ボクタイDSまでは発売日に購入して遊んだのですが、初代ボクタイのみボクタイDS発売後に購入するというやや変則的なプレイ順になっているので、それ故の見落とし等あったら大目に見ていただけたらと思います。

本題

・太陽

タイトル画面の曲です。全てはここから始まった。
プレイしたことがある人なら全員SE込みで「ボクらの太陽!」って叫んでゲーム始めるまでの音マネは余裕ですよね。
タイトル画面の曲なので最後まで聴かれる機会はあまりなかったかもしれませんが、日の光が差し込んでいるようなイメージのとても良い曲だと思います。

・旅立ち

曲名からもっと明るく鼓舞するような曲を想像しませんか?これがこれから終わりのない長い戦いに身を投じる少年に送る曲ですか??
でも、ボクタイの世界観を説明するにはこれでいいんだと思います。イモータルをいくら倒したところで根本的な解決にはならない、それでも戦うことを選んだ太陽少年ジャンゴを送り出す曲です。まあこの時点ではジャンゴとしては「亡き父・リンゴの仇を討つ」くらいの気持ちだったかもしれませんが…。
0:17~のフレーズは後述の「暗雲」にも使われていますね。

・世紀末世界

ダンジョンに入る時に流れる曲です。家を出る時毎日流してほしい。

・暗雲

伯爵が出てくると大体流れる曲ってイメージです。後の作品でも使われていますがやっぱり伯爵が出てくると大体流れる曲ってイメージです。

・血の伯爵

シリーズで最初に戦うボス、伯爵戦の曲です。こいつが父の仇です。父の仇ポケモン。後日公開予定のゾクタイ編で詳しく触れたいと思うので、初めて聞く方はイントロのメロディーだけでも覚えていて帰ってほしいです。絶対に。
いま改めて聞くとボクタイの曲あるあるを詰め込んだみたいな曲ですごいですね。

・パイルドライバー/浄化/死線

この3曲はセットで紹介します。
ボクタイシリーズの大きな特徴といえばダンジョンの奥でボスを倒してクリア!ではなく、倒したボスを棺桶に入れてダンジョンの外に運び出し、太陽の光(パイルドライバー)で浄化するまでがワンセットになっているところですね。浄化するまでがボス戦です。
そんな浄化までの一連がこの3曲です。それぞれ、浄化準備・浄化開始・浄化終盤の曲ですね。ゾクタイ以降の要素ですが、浄化中のみに見られる各ボスの大きな一枚絵がどれもすごく好きでした。

・サバタ

ジャンゴの兄であり太陽少年に対するカウンターとして「クイーン・オブ・イモータル」に育てられた暗黒少年、太陽の戦士を倒すために用意された暗黒の戦士サバタのテーマです。スネアの音がすばらしいです。
「敵でも味方でもない。今のところはな・・・。」
彼のセリフを踏まえてか、力強さと同時にこの時はまだミステリアスさを感じさせる曲調ですね。
この曲のフレーズはボクタイ内でも色々なところで使われているし、後のGBA2作でもアレンジされて使われることになります。この曲のアレンジなんかいくらあってもいいですからね。

・サバタ2

サバタのテーマその2です。この曲は個人的にはボクタイよりシンボクのヴァナルガンドのイメージが強いですね。

・暗黒少年

サバタ戦の音楽です。サバタのテーマを戦闘用にアレンジしたものですね。シンボクでもアレンジされて進化したこの曲を聴くことができます。シンボクを先に遊んじゃったのでシンボクで再びアレンジされた感動を味わえなかったのですが、初代の時点でサバタ周りの曲は既に“完成”していたんですね…。後日シンボク版も紹介するのでそちらとも聞き比べてみてください。
戦闘中のサバタの
「父と母に守られ、ぬくぬくと育ったおまえなどに・・・負けるのか? いや負けんっ!!」
というセリフ、自分も社会に出てよくこの言葉を使うようになりました。使っても大体負けていますが。

・イモータル

クイーン・オブ・イモータルこと、ヘル戦第二段階の曲です。ボクタイのラスボスですね。
クイーンはジャンゴ兄弟の叔母にあたる人で、ジャンゴ兄弟の母親・マーニを取り込んで大暴れしています。愛と憎しみのワイルドバンチでしばきましょう。
前述の「死線」のフレーズが使われている理由を書くと長くなるので省略しますが、ゲームを遊んだ人ならこのフレーズが使われている理由は納得だと思います。
第二段階からサバタも参戦しての兄弟での共闘です。サバタが加わったことで0:36〜あたりからサバタのテーマのフレーズが使われているのがとても良いですね。ジャンゴを助けに来たサバタを見てクイーンが
「死に損ないが・・・麗しき兄弟愛か?」
と煽ったのに対して
「アイ?愛だと・・・? クイィーーーンッ!!!! ダークマターは憎しみの力!俺は憎むぞ!おまえを憎む!!」
と激昂して叫んだサバタの姿が声優さんの演技もあいまってとても印象的でした。サバタの境遇を考えると、このセリフにボクタイでの「サバタ」という人間の全てが詰まっているように感じます。特にサバタ周りの設定は複雑になっているので気になった人はサバタについて調べてみてください。
今作では暗黒城の謎解きにジャンゴが手こずっているとあきれて?何も言わずに謎解きを解除してくれたり、「暗黒ローン」から出てくる様子が見られたり、後のGBA2作には見られないサバタのギャグっぽい姿を見ることができます。でもこの人暗黒ローン使う必要あるんですかね?

・おてんこさま

シリーズを通してのジャンゴのパートナーとなるおてんこさまのテーマです。後述のエンディング曲のアレンジですね。ここにきて気がついたのですが、主人公でありながら今作にジャンゴのテーマって存在しないんですね…。

・ボクらの太陽

エンディング曲です。ボクタイのテーマ曲でもあります。
イントロ部分やところどころのフレーズは後の続編にも受け継がれていきます。「太陽を音楽で表現する」となった時、自分にはこれ以上の正解が思い浮かびません。
シリーズを通して遊んだ人ならこのイントロだけでエンディングだ!と反応してしまう身体になってしまいます。


というわけでざっくり書いていきました。もっともっとボクタイの印象的な楽曲はたくさんあるので紹介したいのですが、ひとつひとつあげているときりがなくなってしまうのでここで一区切りとします。

楽曲とは関係ないのですが、ジャンゴ・サバタの両親の母マーニ・父リンゴの姿が作中で一切明かされないんですよね。そんなことある??
ジャンゴは父の仇を討つことがきっかけで旅に出て、次第に兄弟で母を取り戻すことが目的になるこの作品でそれはストロングスタイルすぎるだろ!!!!
あえて姿を明かしていないんだと思うんですが、ファンとしてはひとめ見てみたかった気持ちもあります。
リンゴは次作のゾクタイで登場するけど、吸血変異してるしその影響でいくらか若返ってる姿なので…。

次はそんなゾクタイこと「続・ボクらの太陽編」を投稿します。個人的にはこのゾクタイがシリーズで最も思い入れが強く、この作品の楽曲を紹介したいがためにこの一連の文章を書いているところがあります。そんなわけで気が向いたら次回もよろしくお願いします。
なんとかこの投稿がゾクタイ発売19周年の日に間に合ってよかったです。いや、本当はゾクタイ編をゾクタイ発売日に投稿できるのがベストなんですけど…。

それでは最後にJNTHEDさんのバチバチにイケてるガン・デル・ソルを貼って締めとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

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