牛頭天王の祭文という祝詞があります。思いっきり神仏習合+陰陽道のカオスなので、できるだけ祝詞らしくなるよう改訂してみました。
具体的には、
①八王子の名前を日本の神名に置き換えた。
②カタカナ表記をできる限り平仮名に直した。
③蘇民将来伝説がメインのため、(法華経に出てくる)八大龍王の一、娑伽羅龍王の娘を娶りに行く話はそのまま残した。しかし娑伽羅龍王ばっかり娘の登場率高いな。
④スサノオ信仰の系譜によって八王子の内訳が変わるため、本稿では八阪神社の信仰に準拠した。
以上が改訂方針です。
なお、原文は長野県上田市のポータルサイトにて紹介されているものをベースにました。
以下、改訂版です。メチャクチャ長いので心して読んでください。
(24/9/5追記)
…こうして見るとやはり消しえない仏教色がありますね。牛頭天王自体が神仏習合の色彩の濃い神であり、祇園精舎を守護する存在というのが通説(インドに元の神が存在しないという説も)のため、仏式で祈る方は勧請文として読んでも良いかもしれません。
また、「ほろぼし」「うらみ」という表現が使われている箇所については少々表現が強いように感じたため、それぞれ「滅し(めっし)」「怒り」と置き換えました。あまり緩和されていないかもしれませんが、牛頭天王は荒神ともいわれ、素戔嗚もあんな感じですから神紋の左三つ巴に象徴されるような竜巻の如き創造的破壊を引き起こすこともありますのでご容赦ください。