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マイルスを聴け!

故・中山康樹の著書だ。"聴こう"ではなく"聴け! " …命令形だ。だがそれがいい。それだけ読者にマイルス・デイヴィスを聴いてみようかな?と思わせるほど絶対的な自信と説得力に満ちている解説書だ。ユーモア溢れる関西弁調な解説に引き込まれてしまう。他にはジャズ批評の「定本 マイルス・デイヴィス」やTOKYO FM出版 地球音楽ライブラリー「マイルス・デイヴィス」もいいが、この本は読み物としてディープなところまで攻めている。なかでも…

マイルスを聴け!
マイルス以外聴く必要がない。
マイルスを揃えれば(ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンなど)自動的についてくる。

「マイルスを聴くまえに」冒頭より抜粋引用

極論に思えるがこの一文に感銘を受けた。 ジャズを全く知らないものに対してはこれぐらい言い切ったほうがいいだろう。ちなみに私はマイルスを聴いて、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック…と裾野を広げていった。version8まで増補改訂版を繰り返し刊行されてきたが、未だに電子書籍化はされてない様子だ。

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