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魔法の帽子

かなり前ですが、私の幼稚園は変わった所でした。自由学園の幼稚部『生活団』という所。当時はもちろん知らなかったけれど両親がプロテスタントだったからかキリスト教関連の幼稚園だったようです。

記憶があるのは、お昼寝タイム。自分印のサクランボの刺繍のあるシーツや枕カバーの寝具を自分でひいて、パジャマに着替えて脱いだ洋服は枕元にきちんとたたんで、お休みタイム。目覚める時間には先生がピアノをひいてくれる。私は熟睡してなかなか起きなかったとか。その時のお布団の感覚が今も。

その幼稚園ではいつも白い画用紙と絵の具があって好きな時に絵がかけました。クリスマスには、自分が描いた帽子の絵がそのまま本物の帽子となってサンタさんから贈られました。その時の喜びは今も鮮やかに。私が描いた帽子は三角帽。キラキラしたスパンコールの付いたもので、同じデザインの帽子を目の当たりした時はまるで魔法にかかった様にうれしかった。

今、デザインやアイデアを形にしたい想いはきっとその時の嬉しさに繋がっていると。

小さい時の記憶はおぼろげではあっても、うれしかった感覚は今も私の中に。

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