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#51 ビリヤードにおける「視る」を考察してみた・・・①

ビリヤードでは「厚み」「配置」「撞点」「ライン」etc…
とにかく「目で視る」作業が大変多くその成否・精度が結果への重要な要素となる。
よってプレーヤーとしても、「利き目で視た方が良いのか?」「真っすぐ視える構えは?」「右フリと左フリで錯覚がある」etc…目に関する情報の収集であったり知識・技術の習得という部分を大変重要視しているはずである。

そこで・・・
我々人間が「視る」時、実際にどの様な「視え方」をしているのか?
ビリヤードにおける「視る事」の意味と活用とは?等々を自身の知識の整理であったり自分なりの考察の良い機会として今回記事を書くこととした。

※今回記事を掲載するにあたり始めにお断りを入れておく・・・
「この記事はあくまで個人の考察・推論であり、何ら学術的に正しいことを保証するものではない。」という前提をご理解頂いた上で1つの論説として気楽に読んでいただけると大変ありがたい。

まず画像1の例を考えてみる。
これは「同一平面上に2本の直線が重なっている状態」を表している。
言うなら「画用紙に赤ペンで線を引いて、更に青ペンで線を上重ねして引いた。」ようなものである。
※本来重なった2本の線であれば両方が視えることは無いはずだが、下図では2本の線の存在を認識するため少しずらした画としている。

もう予想はついているかと思うが、
この2線・・・あらゆる方向から両目・片目いずれの方法で視たとしても、
いっさいズレることなく「重なった1本の線に視える」
はずである。(便宜上画をずらす・・・って既に言ってるのだから、当たり前にそうだ!と突っ込まれるような話である・・・)

画像1:2本の線が同一平面上に重なって存在する場合


つぎに画像2の例を考えてみる。
これは「ある平面上に1本の直線が存在し、その直線の真上(垂直方向)にもう1本の線が重なる様に存在している状態」を表している。
これは「上から視たら1本の線に視えるが、横から見たら2本の線には隙間がある」状態とも言える。

この場合・・・ある地点から両目で視た時に「1本の線」に視える状態を基準として、
例えば「顔の位置をずらして」視たり、「片目を瞑って」視たりした時に、「2本の線」両方が視える状態に変化するのである。
※試しにペンを1本顔の前に立てて持ち、そのペンと部屋の柱の線とが「1本に重なる」ようにしてから、顔の位置を変えたり片目で視たりして同じ現象が起こるか確認してみてほしい。(これがいわゆる「利き目」の確認方法である)


画像2:2本の線が垂直方向で重なって存在する場合

画像1の説明は平面(2D)であり、画像2は立体(3D)であるのだが、我々が日頃生活する環境全ては「3D」の世界である。よって、「視え方を考える⇒”3Dにおける”視え方を考える」という事を基本に進めた方が、より正しいものに近づける可能性がある、と考えている。

(※補足:2Dにおける本当の意味での「線」は「視えない」のである。「視える線=超長細い平面」である。
また、そもそも画像1だとしても人間の視点が俯瞰(というか対象物が存在する平面と平行する別平面上に存在する)であるのだから、その時点で2Dとも言えないわけである。
物理や数学で図表としている物はそれこそ「便宜上」人間に視える形で書いているだけだ。←だって図解の線が「視えない」教科書とか読まされても意味わからないでしょ?)

ちょっと余談が過ぎたがビリヤードの話に戻す・・・
ビリヤードにおける「視る」も、上記「画像2」で説明したような「視る」を意識する必要がある。
繰り返しの話になるが、ビリヤードも台・球・プレーヤーetc全てが立体物であり、3Dでの視え方(視覚情報)を元に、我々はプレーを行っているからである。

画像3:台面のイメージライン(赤線)とキューライン(青線)は、
上から見ると重なるが横からみればキューは台面に置くわけではなく
空中で構えるのだから、赤線と青線は存在する高さに「ズレ」が存在する


次回は、立体(3D)での「利き目」と「視え方」について、もう少し深堀りしようと思う。

-②へ続く-


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