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大学入試古文文法~基礎事項確認問題③【助動詞〜接続によるグループ分け】

皆さん、こんにちは。
国語科講師の竹中です。
今回からは、いよいよ古文文法の山場、助動詞です。助動詞は、竹中も高校時代、大変苦労しました。活用表がなかなか覚えられず、何度追試を受けたことか・・・。

そんな強敵、助動詞を少しでも攻略しやすいように作ったのが本確認テストです。今回は、助動詞の総論として、接続ごとのグループ分けです。これを最初にしておくと頭に入りやすくなりますので、しっかり取り組んでくださいね。


【問題】

①今から助動詞に入るけど、助動詞学習で大切な点は何か(3つ)

②未然形につく助動詞は?

③連用形につく助動詞は?

④終止形・ラ変連体形につく助動詞は?

⑤連体形・体言につく助動詞は?

⑥サ変の未然形・四段の已然形につく助動詞は?

⑦「が」「の」、体言、連体形につく助動詞は?


★解答は 画面を下に スクロール↓





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【解答】**

①接続(上に何が来るか?)
 活用(どんな活用表があるか?)
 意味(どんな意味になるか?)

②「ず」「じ」    (打消グループ)
 「む」「むず」   (推量グループ)
 「まし」「まほし」 (願望グループ)
 「る」「らる」   (受身グループ)
 「す」「さす」「しむ」(使役グループ)

③「き」「けり」「けむ」(過去グループ)
 「つ」「ぬ」「たり」 (完了グループ)
 「たし」      (願望グループ)

④ 「らむ」   (現在推量グループ)
 「べし」「まじ」(当然グループ)
 「らし」「めり」「なり」(推定グループ)


⑤「なり」「たり」  (断定グループ)
 ※体言、連体形の他に、副詞や助詞につくこともありますが、基礎の段階ではあまり気にしなくてOKです。

⑥「り」       (完了グループ)
 ※サ変の未然形、四段の已然形はどちらも音がエ音になります。後で出てくる識別でもこの音は活躍しますので、頭に留めておいてくださいね。

⑦「ごとし」     (比況グループ)



これで、助動詞の大きな分類は終わりです。
次回からは、一つ一つの助動詞に迫っていきます。


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