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エイツーヘルスケアのESや面接対策について考えてみる

実は、臨床開発職を目指す就活生の方から、前々からリクエストは頂いていたのですが、なかなか手付かずであった記事がありました。

それが、今回の記事の内容でも取り扱う、”ESや面接で出た実際の課題を使っての解説”になります。

面接官として対応することもある立場から、切り込んでいきます。

その第一弾として、大手内資系CROであるエイツーヘルスケアのESや面接内容について触れていきたいと思います。

■はじめに

本題に入る前にまず始めにお話しておきたいことがあります。

私が運営しているブログ「治験のチカラ」には、今回ご紹介するエイツーヘルスケアの企業研究記事を含め、臨床開発職についての基礎知識やESや面接対策をする上で必要な情報は比較的揃っています。

つまり、それらの情報を組み合わせてみなさんの頭の中で咀嚼しながらご自身の言葉に直すだけで就活では十分な回答を考えることが出来るのです。

わざわざ有料の記事を買わなくても全く問題無いということですね!

むしろ、どちらかというと、しっかりとご自身で色々と調べて自分なりの考えをまとめ上げた方がクオリティが高く伝わる文章や受け答えができることでしょう。

しかし、それでも不安がある方や普段の学業やアルバイトが忙し過ぎてなかなかじっくりと調べる時間が無い方がいるのも事実だと思います。

そこで、本記事はそのような方のリクエストにお答えし作成した記事になります。

■エイツーヘルスケアのES/面接の特徴

本記事では、ESの課題7つと面接の質問事項4つを掲載しています。

面接時の情報については、さほど多くは無いので、主にES対策用の記事として本記事をご覧にいただけたらと思います(今後追加の情報が入った際には、本記事にも追記していく予定です)。

さて、エイツーヘルスケアのESや面接の特徴ですが、私の印象では、エイツーヘルスケアを志望する理由をしっかりと建設的な考えに基づいて考察できているかを重視しているイメージです。

具体的な課題については、後述しますが、個人的にはエイツーヘルスケアのESは自分の考えをしっかりとまとめるのに非常に適しているので、志望理由等についてどのように自分の考えをまとめていけば良いのか分からない方は、まずはエイツーヘルスケアのES課題にチャレンジしてみると良いと思います。

■エイツーヘルスケアのES課題

それでは、実際のES課題について見ていきましょう。

「CRO業界」を志望した理由は?(150字以内)【22卒・本選考】

★考え方
まずは、CRO業界を志望した理由という事で、数々ある業界の中からなぜCRO業界を志望したのかが問われています。

しかし、実はいきなりこの課題を単独で考えてしまうと、志望理由のストーリー構築に不自然さが生まれてしまう可能性がありますので、志望理由をどのように組み立てていくのかの全体像をイメージしておく必要があります。

志望理由について

志望理由を組み立てていく際には、上のようにピラミッド構造を意識すると綺麗にまとまります。

最も根幹には、「医薬品開発に携わりたい理由」が位置するため、ここが曖昧であるとその上の志望理由が全体的に揺らいでしまいます。

今回の課題である「CRO業界を志望した理由」は、ピラミッドの下から2番目。
つまり、「医薬品開発に携わりたい理由」をイメージしながらそこから考えを絞っていった答えとなるということです。

上記を踏まえて、今回の課題をもっと分かりやすく詳細に書くとすると、「医薬品開発に携わるためには色々な業界が考えられるが、その中でもCRO業界を選んだ理由は何ですか?」となります。

医薬品業界に携わりたい理由があるかと思いますが、その理由と”CRO業界を志望する理由”にどのような関係があるのかを明確に回答することを意識すると、とても良い回答になるでしょう。

★回答例
私は、医薬品開発を通して病気で苦しむあらゆる患者さんに笑顔を作りたいと考えています。

病気には、命に関わるものから関わらないものまで様々ありますが、人が抱える悩みもまた千差万別でどのような病気に対しても薬の存在は大きいです。

そこで、様々な疾患領域の開発に携われるCROに魅力を感じ志望いたしました。(148字)

★解説
【考え方】の項で示した、「医薬品開発に携わりたい理由」を意識した文章は「病気には、命に関わるものから関わらないものまで様々ありますが、人が抱える悩みもまた千差万別でどのような病気に対しても薬の存在は大きいです。」になります。

がん等の重い病気にどうしても目が行きがちですが、アトピー性皮膚炎等のように命に関わらない病気でもそれに悩んでいる患者さんは多くいて、そのような患者さんの思いは決して無視できないという思いを込めています。

そこから導き出されるのは、「命に関わるような病気から命に関わらないような病気まで広く関わることができる環境⇒CRO」という流れになります。

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