緊急事態宣言中に思うこと(1月の気持ち)


2021年1月7日、
2回目の緊急事態宣言がでた。

この日、私はかなり悩んだ。
「看護師に戻るかどうか」について。

この日の少し前くらいから、
一緒に働いていた大学病院の看護師仲間や医者たちの悲痛な言葉を目にするようになっていた。

CRCとして看護師に採血や投薬を依頼する際
前より忙しそうで、少し疲れてて、
「私も同じ看護師なのに…ごめんなさい」という気持ちがあった。

また、親も含め周りから
「国の大変な時に看護師を辞めて、何しているの」と言われることもあった。
それに対してうまく返せない自分がいた。
今の仕事に自信がなかったから。

そもそも私は、誰かの力になりたいと看護師を目指した。
2011年の東日本大震災で親族の多くが被災し、その思いは増したように思える。


だが、実際に看護師として働いてみると
予想以上に大変なことがたくさんあって、
私はこれ以上続けていると
「自分のことが嫌いになる」
「看護師になったことを後悔する」
と思って怖くなった。
だから、看護師を辞めた。

看護師を離れてもうすぐ1年。
今は看護師の仕事が懐かしいし、
素敵な仕事だと気づけたし、
離れてみて、やっぱり私は看護師の仕事が好きだったことにも気づいた。

だから、今看護師に戻れば、
元々思っていた"誰かの力になりたい"というところも満たせて
周りからも大変な時に看護師に戻ったいい奴って思われて
オールオッケーじゃん、などと考えてしまった。

でも、今看護師に戻ったら、
今の仕事(CRC)はどうなるんだろう。とも思った。

緊急事態宣言が出ても治験は基本止まらない。
CRCは将来の患者さんのために今はデータを集めなければならない。

看護師とCRC。
どちらの仕事のほうが重要とか、偉いとかない。
どちらも国民の健康のため大切な仕事だと思う。

散々悩んだ。
どう考えればいいか分からないし、
どっちが正解とかもないから悩んだ。

わたしは
結果、CRCとして頑張ることを決めた。

看護師に戻ったら、周りからの株は少し上がるかもしれない。
ひっ迫してる医療現場に少しは貢献できるかもしれない。
でも、本当にそうかと言われると分からない。

臨床を離れて1年。人工呼吸器が看れる訳でもない。
看護師に戻っても何ができるんだろう。
CRCも1年足らずで辞めて、
全てが中途半端人間となり結局やりたいことが分からなくなってしまうと思った。

CRCから看護師に戻ろうか悩んだのには、
きっとまだCRCとしてのやりがいと達成感を見つけられてなくて、
看護師のほうがやりがいと達成感の記憶があって、居心地が良いからかもしれない。
というか、そうだ。

CRCも止められない大切な仕事。
この緊急事態宣言下でも治験に参加してくれてる患者さんの為に、
中途半端な気持ちは捨て、
CRCという仕事をもっと理解して、仕事に向き合っていく必要があると思った。

逆に、
治験というワードが注目されている今、
CRCとして働くことに胸を張りたい。な。

そんなことを思った1月でした。
あぁまた私の浅はかさを露呈する記事になってしまった。

おわり。

治験のおねいさん🥺(@chiken_no_lady)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?