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Chikarum
2015年3月23日 12:47
いつもより少し早く目が覚めた。彼女はまだすやすやと横で眠っている。朝が弱い人間にとって、何となく早起きしてしまうとちょっと特別な日になる。少しだけ丁寧に髪をセットして、行きがけにベッドに目を向ける。遠くから彼女の寝顔を確認した後、ドアをそっと閉め、僕はゆっくり階段を降りていった。
2015年3月17日 20:50
いびきの様な鈍い音を立てながら、電車はいつも通り動いている。あの男は夕食を食べて、それから嵐のように出て行った。電車に揺られているうちにそんなことを思い出した。
2015年3月18日 22:29
地下鉄の駅をゆっくりと歩いていると、じんわりとした身体の重さが、とても曖昧に感じられる。少しだけ、疲労が侵食する実感が湧いてきたけれど、それもきっと眠ったらまた忘れてしまうのだろう。