滝之力-Taki no Chikara-

「建築業界見習いで悩んでいる子はコッチおいで」 建築なんてイヤだなぁ。。と言いながら…

滝之力-Taki no Chikara-

「建築業界見習いで悩んでいる子はコッチおいで」 建築なんてイヤだなぁ。。と言いながら、建築業界に20年います。大工18年。今はハウスメーカー施工管理+職人入門者の教育として大工育成を担当。 「建築なんてクソみたいな仕事だ!と豪語した男の20年後の末路」を執筆中。#建クソ20年

最近の記事

【第8話】建築業界に一歩踏み出すには勇気が必要

21歳になり、高校卒業後のこの3年間は激動だった。高校を末卒で卒業しながらも、就職した先では大卒エリート達とのかけがえのないもの日々があり、そして1年半にしてそのかけがえのない日々はあっという間に倒産という形で終わった。建築から逃げるために夢であったプロミュージシャンになり、その夢の先にある現実に打ちのめされる日々。でもこの経験は自分の人生の基礎となる大事な3年ではあった。 当時を振り返れば"夢もなくなって特にこの先やりたいこともなくなってしまった"状態。心の中では「このま

    • 【第7話】夢は大きく!夢は叶わなくてもどうせ夢!

      プロミュージシャンとしてデビューし、レコードショップでわたしたちのCDが並び、周りからもチヤホヤされていた。それで月1回~3回のライブをして動員もそれなりにあって、なんか夢見心地だなぁ。。自分の人生ノッてるなぁ。。なんて思っていた。業界の有名な人とも沢山交流をさせて頂いたりもしていたから、ちょっといい気分になって調子にのっていたとは思う。 このままこの世界が続くんだなぁ。。 なんて思っていましたが、プロになったということは仕事としてお金を頂くという事になる。お金はちゃんと

      • 【第6話】建築をやりたくなさすぎてプロミュージシャンになりました。

        家業である建築から逃げるように、夜は居酒屋で厨房に立ち、合間でバンド活動をした。会社退職から半年後、この夢は実現となるのですが、当然それまでの下地はあったわけです。 中学3年の頃、学校の文化祭で行われた吹奏楽部の音楽発表会でステージ上でドラムを叩いている女子生徒のキラキラ輝く姿を見て、軽音楽というものに興味が湧いたので、ギターを始めた。一度ハマるととことん追求してのめり込むわたしがギターを弾けるようになるにはそこまで時間はかからなかった。高校時代にビジュアル系バンドや、メロ

        • 【第5話】20歳で会社倒産。仕事を失っても「建築だけはやらない」

          サラブレッド故に、建築なんてクソみたいな仕事だ!っと一般企業に就職し、大卒エリートに囲まれて、学びだらけのかけがえのない毎日を送っていた。入社3ヶ月後には川崎の武蔵小杉の事業所で印刷物の受注や納品の手配や品質管理、印刷機の機会メンテナンス等、様々な仕事を覚えてこれからが楽しい2年目に入る頃、その日は急にやってきた。 朝の朝礼で所長が神妙な面持ちで、しかも小さな声で言った。「急で話ではありますが、本社会議で弊社は倒産の手続きに入ったとの報告があった、1ヶ月後、この事業所は閉鎖

        【第8話】建築業界に一歩踏み出すには勇気が必要

          【第4話】「建築はクソみたいな仕事だ!」職人サラブレッド故の反発

          父は上京して弟子を5人抱える偉大な親方。父の兄弟も全員新潟で大工をしています。母の父は町で自慢の大工棟梁。叔父も大工。他にもクロス屋さん、電気屋さんと職人一族です。そこに生まれたわたしは、言ってみれば"職人サラブレッド"なのですが、そんなサラブレッドは何故、工業高校の建築科を卒業しても建築の仕事に就かなかったのか?それは幼少期からサラブレッド故に見えるものが多すぎたのが原因でした。 毎日休みもなく仕事に出ていく父の姿をみた。給料前になれば父の弟子たちがうちに来て、酒を浴びる

          【第4話】「建築はクソみたいな仕事だ!」職人サラブレッド故の反発

          【第3話】大卒エリートのような学力は大事。でももうひとつの大事なものがありました。

          【第3話】 高校末卒男が大卒エリート同期に学力以外で勝れたものはとても「温かなモノ」でした。 第2話で、大卒エリート同期にまざまざと学力の差を見せつけられて劣等生感丸出しの研修だったわけですが、それでも"同期"ということでわたしを受け入れてくれていたので、研修会後は同期で飲みに行ったりもした。 飲み会では研修のディスカッションの延長戦になるんだろう。と思いきや、案外みんな喋らない(笑)。静かな形で飲み会がスタートした。わたしは成人していないのでとにかく食べることを中心して

          【第3話】大卒エリートのような学力は大事。でももうひとつの大事なものがありました。

          【第2話】工業高校末席が大卒エリートと同期になりました

          1話を経て、これを機に「いよいよ建築に目覚めたか!?」と言えばそんな事は無かった。だって、そもそも建築業界で働くという選択肢は高校入学当時から何も変わっていない。だから思っていた通りに卒業後は建築の仕事ではなく畑違いの企業に就職した。その会社は南青山に本社を置き、都内で事業展開している「そこそこイイ、印刷会社」だ。2度目の工業専門高校の卒業資格を無駄にした話だ。 その会社は1990年後半頃から競争が激化していたオンデマンド印刷に先駆けて力を入れている"ちょっとエリートな会社

          【第2話】工業高校末席が大卒エリートと同期になりました

          【第1話】工業高校を首席で入学 卒業は末席から始まるストーリー

          わたしは工業高校建築学科でした。工業高校だから将来の建築の仕事に就く夢を抱いて入学したんでしょ?と思われるんでしょうけど、わたしはそうじゃない。志望動機は特になく、しいて言えば「学校が近くにあって自転車で通えて、今の成績なら勉強しなくても簡単に入れるから」という全くやる気の感じられない理由。 当時わたしの偏差値が50そこそこあったのに対して志望校は40。だから入試は勉強なんかしない。首席の成績で入学をした。入学と同時に電気、機械、建設という3つの学科の選択があったのでとりあ

          【第1話】工業高校を首席で入学 卒業は末席から始まるストーリー

          難しく考えるな。知ってもらおうなんて思うな。

          難しく考えるな。 世界中には色々なジャンルの素敵な動画がある。 体を張ったバラエティーなものから、食べ物、ファッション、スポーツ、娯楽、教育などなど人の数だけ多様なジャンルで溢れてるよね。 自分の個性や伝えたいことを発信できちゃう。だから動画の使い方次第ではチャンスを掴んで、企業や人生を変えていけるいける。まだまだ捨てたもんじゃない”可能性溢れる素敵な時代”だな、と思う。 僕の場合は建築従事者という立場でありながら、動画編集者として世の中に何かを残したいと考えている人間

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          建築の世界を面白く、身近に★

          ☆とにかく楽しく 2022年2月から本格的にYoutubeショートの配信を始めましたが、1番のテーマとしているものは【楽しく】という事です。この評価が建築を知ってもらうためにイイかワルいかは別として、"触れる機会"にはなると思うので継続をしていきたいと考えています。 今日から動画一つ一つの解説をしていきたいと思います。今回はこのショート動画、、、 約15秒程の動画ですが、はじめてショートを投稿して現在再生回数1800回程の動画です。 ただ、職人さんがフローリングを貼っ

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          建築現場メディア管理とは?

          建築知識を伝えることは難解な事 みんさん勉強は好きですか? タキノチカラは好きじゃないです♡ だいたい自分の周りを見渡しても本当に勉強好きな人って指折りじゃないですか? 教科書通りのガチガチのゴリゴリの先生の授業より、少しユーモア溢れるユニークな先生の授業の方が楽しいですよね?不思議と眠くならなかったし(笑) ※語彙力無さすぎてすみません。 動画で何か伝える時もそうですが 少しエンタメ要素があった方が集中して長く見ていられるので、疑いもなく知識として自然と脳内として入

          建築現場メディア管理とは?

          「俺のヘボ動画を見てくれ!」

          ★施工5大管理+ソーシャルメディア管理 施工管理の仕事は 建築現場の「安全管理」「工程管理」「品質管理」「原価管理」「環境管理」の4つの管理を毎日行っていて、着工から引き渡しまで工事が円滑にすすんでいくよう管理する仕事ですが、 タキノチカラは4大管理に加えて新たにYoutubeやインスタ、Twitterなどの媒体を編集・管理・発信する "建築ソーシャルメディア管理" を勝手に加えてみた(笑) あくまで自分の中で。。。 工事の管理と関係ない畑違いな事言ってるから、建築

          「俺のヘボ動画を見てくれ!」

          職人が主役のメディアをつくる

          建築現場のメディア参入はまだまだこれから! 僕は建築現場の人間だ。建築に携わっていない方には少々わかりづらいかもしれないが、建築の世界の人間模様や、仕事に向かう姿勢なんかは メチャクチャ面白いし、学びになることがとても多い! でも建築業界や職人の世界って入門者以外の外部からは特殊なバリアーのようなモノで覆われている世界。だから建築以外の人って建築世界ってどうなっているのかが本当によくわからないと思うし、参入者(新規入場者)の管理をされているので入っていくことが難しいんで

          職人が主役のメディアをつくる

          メディアで建築のイメージを伝えていく

          という事で書きます✍️ ”少子高齢化していく社会の一方で建築業界に若者が増えない事”に個人的に危機を感じている!という事を前回ちょっと話しましたけども、、、 「いくらなんでも、若者が増えていかなすぎだろ!建築業界!」理由があるだろうと今日はこのお題を挙げて考えてみる 若者からみた建築の仕事(ガテン系)への印象ってどうなの? 印象とか想像ってその世界に踏み出すためのインスピレーションを決定づける材料のようなものだからとても大事なんだと思うけど、印象(イメージ)の段階で若者

          メディアで建築のイメージを伝えていく

          建築業界の未来を書き始める

          私は建築業界で18年間働いてきた人間だが 今、建築業界には若い人が居なくて活気がないなぁ。という実感がある。全然居ないというわけではないが、40代から60代くらいまでがゴロゴロいて、30代はまぁたまに見かけるという感じで、 20代はほとんど見かけない!! 若いのがいないという事は、あれだ。 後継がいない!!! という事。 後継いないとなると、、、 未来の建築はどうなる!!?? という事になるよね。 このまま若い建築業界の入門者が増えないで 今の人たちがそのままがス

          建築業界の未来を書き始める