どこにでも行ける気がした(靴を買った話)
長い長い靴探しの旅が一段落したように思う。靴のスリッパ化がいよいよ限界にきたこともあって、この夏までには買うと決めていました。
それにしても思いもよらないところに着地したと思ってる。
GUCCIの靴を買いました。
①自分の足の特徴と靴に求めることを自覚し
②それを満たす靴を試着しながら見た目以外で靴に求めること(状況・用途)も整理したところ
③試着の範囲を拡大&求めることの優先順位ができて
④結果「なんか気になる」という勘を信じたら良い靴に出会えた!
というお話です。
旅の始まりは幅狭甲薄、何より踵が細過ぎる足
足の特徴に気づいたきっかけの1つ目はデパートでの計測。残念ながら左D右C幅という結果に合うものがなく、サイズを下げる(長さが短くなる)しか選択肢がありませんでした。靴が合ってない気がしたのは気のせいじゃなくて、足幅が細いから?!足が痛いのは靴がキツいからだと思っていて、幅が広いものを選んだこともあったのに。その後ペリーコを買った時には、踵が細いとの指摘が。ペリーコも合ってないけど、他に試着した何足もの靴、どれもまったく幅(と踵)が合わない。なるほど、前に滑り止めを入れても踵部分は大きいまま。そういうことだったんだ。履いているうちにスリッパ化してしまう理由がよくわかりました。
さてそんなわたしが靴に求めることは、具体的に言うとこんな感じ。
・センシュアルなデザイン(足の指が少しのぞくとか)
・ポインテッドトゥ
・細いヒール
・パテント素材
このうち妥協できるのは素材くらいで、他は譲れないポイント(この後少し変化するのですが)。わたしにとってデザイン(見た目)も重要なんです。
昨年春、気に入って買ったペリーコを履き始めてから数ヶ月後、早くもスリッパ化が見え始めたため、これらを満たし且つ足に合いそうなものを探す旅が始まったのでした。
「靴が足についてくる」を初めて体験
踵が細い靴と言えば...と、表参道のクリスチャンルブタンへ行った時のこと。7センチヒールのKATEを試着しました。足がぴったり納まって歩いても靴が足についてくる。かかとが脱げない!!!かかとはパカパカするものと思っていたので、足に合う靴ってこういうものなの!?と驚きました。しかも7センチという高さなのに、ものすごい安定感。そしてとにかく美しい。自分の足まできれいに見える気がしました。サイズは36(23cm)がぴったりで、調整の必要はなさそう。すごい。
同じ日、マノロ・ブラニクにも行きました。プレーンな黒パンプスを探していること、ヒールは5センチくらいがいいことを伝え、試着させてもらいました。見た目ほっそりなのに足を入れると細く感じない。調節すれば35.5(22.5cm)で何とか(でも多分ゆるくなる)...という結果に。ルブタン同様、何の装飾もない黒のプレーンパンプスなのに、とても美しい。
細さはルブタン≪マノロ。ぴったりなのはルブタン。靴はどちらも美しいことがわかりました。ほんとに美しくてねぇ...
「たくさん歩ける靴」を優先しようと思った
ところで靴探しのためには、あちこち見て回る必要があり、それなりにたくさん歩くことになります。また平日の通勤にも履くことが前提ですから、電車にも乗るし、やっぱり歩きます。どんなお店にも入れてたくさん歩ける靴。デザインも大事だけど、大きくコンセプト(や自分の好み)から外れない範囲で、まず「歩ける」ものを買ったほうがいいように思いはじめました。靴探しの旅はこれで終わりじゃなく、気分や状況によって変えられる程度には揃えていきたい。2年くらいかけて揃えていこうと思っており、ならば今はある程度歩くにふさわしい靴を優先しよう。そう思ったんですよね。
するとルブタン7cmは今じゃない気がする。ゆるくなるだろうけど5cmのマノロを第1候補としつつ、他のブランドやほっそりしたローファーなど全く違うデザインの靴も試着してみることにしました。
余談ですが、百貨店のみで扱っているルブタンのKATE 5.5cmヒールも試着しました。なぜかこれは36だと大きい。35.5だと左がややきつく踵が若干フィットしません。微妙に作りが違うからなんだと思います。お聞きしたら、ヒールの太さも違うんですね。7cmの方が細い!なるほど、7cmの方がより美しく見えるわけです。
なぜか気になったGUCCIのバレエシューズ
GUCCIはしっかりしたローファーのイメージを持っていたため(ほっそりローファーもありました。ごめんなさい。)試着リストに入れていなかったのですが、ブランドとしては気になっているので外から眺めたりしていました。そんなある日、スクエアトゥのパンプス(公式サイトではバレエシューズの扱い)が目に飛び込んできた!あれ、こんなデザインもあるんだと妙に気になり、通りがかるたびに見ていました。ポインテッドトゥじゃないし、エレガントとか華やかとか、私が求めるものじゃないかもしれない。パンツならいいけど手持ちのスカートには合わないかも。でもどうしても気になる。。そこで4月の終わり、オットの買い物で出掛けた際に立ち寄り、ついに試着させてもらったんです。スカートスタイルに合うかが気になっていたので「これに合うかどうかが肝」の服装で行きました。デパート内のその店舗には試したいサイズがなかったため、近くの店舗から持ってきてくださいました。(ありがたい!!)
どこへでも行ける気がする
足を入れた瞬間
「どこへでも行ける気がする」
大げさでなく思いました。間違いなく頭に何かが走った。すごい衝撃。
デザインについても、想像と違いゴールドのホースビットが華やかだし(店頭にはピンクベージュがあり、実物をみるまで黒だと地味では?とオットも思っていたらしい)、甲がしっかり見えるデザインがとてもエレガント。そして靴の中でまっすぐに指が伸びる初めての感覚。サイズはというと36は大きすぎ、35.5はかなりフィット。うーんもうワンサイズ下げてもいいかも。悩む。近隣店舗には35がなかったこともあり、ここで一旦帰宅しました。
とはいえ、コレ!というものに出会ったら迷わないわたし。帰宅途中にはもう買うと決めてた。「どこへでも行ける」これ以上の理由はいらない。もうワンサイズ下(35)も一緒に取寄せてもらって、よりフィットする方を買おう、そう決めて、お店へ電話したのでした。
35(22cm)を買いました
GWをはさんでいよいよ入荷の連絡が。35(22㎝)がぴったりでした。長さも問題なし。お店の方も親身に相談にのってくださいました。決まり!!!
これでどんな試着の旅にも行ける。どんなお店にも入れる。足元がぐらぐらして、背中や腰まで痛くなることもないはず。本当にうれしいです。
一方、これまではいてきたペリーコを処分するつもりはまったくなく、タイツや靴下を履く季節になったら活躍してもらいます。大好きだし、たまになら足への負担もガマンできる。
さて、今回の靴探しの旅を通じ、足のサイズはあくまで目安に過ぎず、実際の靴のサイズは必ずしもそれとは一致しないことがよくわかりました。木型やデザインに大きく左右される。それに、見た目の好みや服に合うかといった点も、案外自分の思い込みってあるんだなぁということも。
まとめると
・デザインやブランドで選択肢を最初から狭めないこと
・自分の持つイメージにとらわれすぎないこと
・気になってもならなくてもたくさん試着してみること
・いつも履いてるサイズにとらわれないこと
・靴は消耗品と認識すること(どんなにフィットしていても革はのびるので買いかえの準備をしておくこと)
・自分の勘を信じること←👑一番大事👑
です!
あー本当によかった!!うれしい!!
『おまけ』
コンセプトチェッカーにも入れてみたりして・・・
ルブタン。ちょっと強いかも?
GUCCI。思いがけず合ってる。
画像元
クリスチャンルブタン公式
https://jp.christianlouboutin.com/jp_ja/
GUCCI公式
ダウントン・アビー公式
QUEEN公式
いつもありがとうございます😊とてもうれしく、励みになっています✨✨