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日本の国土面積は、意外に広い!

 日頃からなかなか世界地図を見ることがなくなって、何年が経つだろうか。最近の、余りにもローカライズされた生活に甘んじていることを反省した。勿論、国内外からの写真愛好家グループ「Obscura Photo Club」を主催しているので、コミュニケーションで英語を使うことで、グローバル化と思っていたが、頭に地図が浮かばないでは、グローバルとは言えない。

 2月24日、ロシアによるウクライナ侵略が始まり、ローカライズされていた生活が一変した。グローバル感覚が薄れていた中で、ウクライナ危機が火を付けてくれた。よって、無料ダウンロード可能な世界地図(白地図)を入手することに。ロシアのジェノサイドで苦しんでいるウクライナ国を中心に、他国の位置関係などを検証することにした。

 何より、各国の歴史、国土面積、人口や産業に関心を持った。小学校から中学校と、義務教育課程で学んだ古い地理感覚。随分国名も変わっている。ただ、国土面積については、ヨーロッパの人たちと会話を交わしていると、日本国土がとても小さいという感覚を持たれていることに気づいたのである。

 メルカトル図法を見れば、ヨーロッパや北米の人たちからは、日本は極東という、東の果てにある小さな島国と見られがちで、図の収差のために、やけに日本がちっぽけに見えて仕方がない。ところが、世界約200ヵ国の中では、日本国土面積の順位は62位(Wikipediaより)と、思いの外、広い。

 噛み砕いて説明すると、意外にも、皆さんがご存知のドイツ、ベトナム、マレーシア、ポーランド、イタリア、フィリピン、イギリスよりも日本の国土面積が広い。ウクライナ及びその周辺国家を見ても、ルーマニア、ベラルーシ、ギリシャ、ブルガリア、ハンガリーなどよりも、断然広いことになる。

 勿論、世界最大の国土を有するのは、ロシアである。世界総陸地の11.5%を占めている。その広さは、米国やカナダ、中国のそれぞれ約2倍の広さになる訳だが、ツンドラ地帯などの一般的な生活には不向きな地域を差し引けば、広大な割には西欧や北米の方が、有効活用できる土地は多そうだ。

 しかしながら、それだけ広い国土を持つロシアが、私利私欲、歪んだ歴史観、宗教観、政治観によって、ウクライナやその他周辺国、特に、西側に近い小国を威嚇殲滅しようとするなど、主権国家の乗っ取り工作を仕掛けるのは、時代錯誤も甚だしい。理解できるはずもなく、認める者は誰一人としていない。

 ヨーロッパ圏は、現在の日本であれば、各国が47都道府県のようなリレーションシップを維持し、隣の県境を跨いで気楽に旅行できるような自由なところだ。東側の大国(大国と呼ぶにはふさわしくない神経過敏国)が、皆の自由(Freedom and Liberty)を潰そうとするのだから、とんでもない話だ。

 そうそう、本日は、ならず者や筋論が通らぬ神経過敏国の話をする予定ではなかったので、本論に戻すことにする。

再び、世界白地図を見ていると、こんなに地球は小さいのかと思ってしまう。知人が多いヨーロッパであるので、旅客機に乗りひとっ飛び。また、豪華客船の旅であれば、長期間の旅を楽しむこともできる。ただ、予算的にも時間的にも叶う話ではないので、地図上で航海してみようかと・・・。

 パリやローマなどは、しっかりと記憶に刻んで歩いたので、時折、Google Mapsをネットで開き、自分が歩いたところや立ち寄ったホテル、レストランなどをぐるぐる見回すこともある。随時SNS上で発信される、ウクライナ情勢。同国へは一度も足を踏み入れたことはないが、いつの日か、ひまわり畑と青空の地平線を見てみたいものである。

 因みに、筆者が参加しているBehance(芸術家の集まるサイト)で、フォロワーを調べてみると、十人近くがウクライナ(キーウやオデーサ)出身の芸術家がいる。素敵なデザインをする人、油絵を描く人、そして、流石にIT王国なのか、3D CGにて建築物やインテリアデザインを仕事とする、素敵な方々ばかりだ。

 これからも、非道なるロシア侵略に決して怯むことなく、素晴らしい作品を創造されることを祈るばかり・・・。

▼ウクライナ出身のデザイナーMs.Alla AVitkoの過去記事

※国別国土面積順位などはWikipediaを参照
※世界白地図は白地図専門店(freemap.jp)よりダウンロード

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