東京下町おうちご飯#83 春の香り フキ

蕗が出回っている。安いけれども 長ぁくて 持ち帰るのに苦労するような。

もって歩いていると 道行く人に 「いいですね、フキ」と話しかけられて 恥ずかしいような 誇らしいような?不思議な気分。

きちんと美味しくいただきたいなと 思った。

フキの下処理は 手順はあるけれど 「春の香り!」がして とても 楽しい。

鍋に入る長さに切り分けた フキを 塩で板ずりして 熱湯で3分ほど茹でる。

冷水に取ったら 皮をスゥーッスゥーとむいていく。美しい緑が現れて 春の香り立つ。幸せの瞬間である。

この美しい緑を 残したくて お醤油入れたくない、水出しの鰹昆布だしと塩とみりんを煮立てた中に5センチほどに切り分けたフキを入れ少しだけ煮て粗熱をとった。

冷めるほどに味が染み 淡く美しい薄緑のフキと 出汁の香りの 箸休めが出来上がった。

噛みしめるほど 春の地の香り広がる美しい緑のフキ。上品な箸休めにとても満足。ご馳走さま。


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