見出し画像

からだのこと #4

からだには、見えないエネルギーの流れみたいなのが実際にある。

足の下から頭の上へ抜けるというイメージもあるだろうし、

頭のてっぺんから足の下へ抜けるイメージもある。

ダンスのクラスでは、頭の上へ抜けたエネルギーは天にむかって。

足の下からのエネルギーは地球のセンターから。

と言う振付家もいた。

わたしが一番好きなイメージはスパイラル。

らせん。地球かららせんを描いて自分のからだの中を

エネルギーが通りすぎていく。

止まらない。動き続けていく。

そして頭を通りすぎて天へ。

日々の中でふと呼吸に意識をむけたとき、

いつも意識してられるのは踊っている時。

そんなときに思い出す。

体内の中で上昇していくらせんを描くイメージをすると

呼吸が無限に拡がっていく。

らせん。スパイラル。上昇していく。どんどん。

そうすると、

からだは素晴らしい道具として機能してくれる。

教えてくれ始める。

日々どれだけ、瞬間、瞬間、無意識で緊張していることを。

ゆーっくりと呼吸してみるでしょう、スパイラルを描くでしょう、

そうすると

いろーんなところが緊張してるのがわかる。

緊張してないつもりなだけ。

緩んだからだは、呼吸という動作でらせんを描いてエネルギーが

からだの隅々にまでいきわたる。

こころが穏やか。

緊張してるからだは、止まる。動きも硬くなる。

こころも硬くなる。

リラックスしたいときには、

からだに、

「リラックスしてよって」と言うと、

大概反対のことする。余計に緊張する。

それはよろしくない。

リラックスしなきゃよりも、

「スパイラル描いてみて。呼吸と一緒に。」

こっちの方が簡単だと思う。

日々ね、飲みすぎたり、食べなかったり、食べ過ぎたりと、

キーキーなりすぎて、24時間緊張状態とか

本当に大事に扱わないことが多い。

だから、あれを食べれば、これを食べればこの症状に効く!

いろいろな外にある情報でなんとかなってると思い込む。

でも、それには終わりはない。永遠に追っかけることになっている。

わたしのからだが本当に何を必要としてるか知ろうとしない限り。

ちょっと立ち止まって、呼吸に目を向ける。

自分の中をいつもいつも、スパイラルを描いてかけぬけている

エネルギーに目をむける。

そうすると、何をしてあげたいかが見えて来る。

日々のこういうこと、注意深くしていると、

からだを2次元のように見ることはなくなる。

からだというのはあくまでも道具で3次元的に

奥行きがとてもあるものになる。

病気になったとき、怪我をしたとき、薬しか治す方法はないのだという

ラベルをからだに貼るのも貼らないのも私自身だとわかってくる。

からだという道具が、わたしに何を見せてくれてるのか?

大概、自分の弱さや、不具合さ、自分への罪悪感などを見るけれど、

実際、どれだけ、その外から集めてきて貼り付けたラベルで

自分を決めているかを見ようとはしない。

ラベルはいつだってはがせるのだ。

真っ白い本来の部分が見えてくるのだ。

それのことがわかると、ずいぶんと楽に呼吸できてくるのかと思う。

無限のスパイラルのエネルギーが自分の中に走っていること。

ダンスも、音を奏でることも、絵を描くことも、文章を書くことも

食べることも、眠ることも、人を愛することも、自分を愛することも

からだを使わないで、できるわけがないのだから。

からだという道具。ここちよい状態で使っていきたい。

※あすちゃんが、「らせん」という写真をupしていて、スパイラルのことを

書きたくなった。あすちゃん、きっかけくれてどうもありがとう。

#エッセイ









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?