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【インド】バンガロールにて第三子を強気出産してきました

こんにちは!今回の記事は、昨年12月インドで第3子を出産した時のレポートです。将来インドで出産される方にとって、参考になれば幸いです。
今回の出産では直前まで、ずっとバタバタしていました。
下の階への水漏れ問題があった自宅のバスルームの工事も終わり、以前住んでいた家から荷物を全て運び出し、オーナーへの明け渡しも済み、住み込みのメイドがオフを取ってから来なくなったので、フルタイムのメイドさんを新たに雇い始めて、体調を崩した次女と夫の看病をして、、、と全てが終わった後の昨年2021年12月半ば、平日の午前中陣痛が始まり、そのまま約2時間半後に第三子を出産しました。今回はその入院から出産、退院までの流れを分けてここに記したいと思います。

⭐️陣痛から入院まで⭐️

11:30頃 
約5分間隔の陣痛を自覚する。約4年ぶりの陣痛のため、はじめは陣痛なのかただの腹痛なのか分からず、あまり気にせず過ごす。時々強めの痛みがきて呼吸法を実施しなければ耐えられないくらいの痛みとなってきたため、陣痛と自覚。間隔は5分のまま。同じ病院で出産した友人の話を聞いていたので、早めに病院に行く気にもならず、シャワーを浴びたりして気を紛らす。入院セットを確認する。(私が入院した病院は、おむつやお尻拭きなどは支給されますが、赤ちゃんの衣服やガーゼ、ベビーソープ、褥婦の入院着、産褥パッド、タオル類、ドライヤーなど基本的に全てこちらで準備・パッキングして持って行きました。)

12:45頃 
いよいよ陣痛が強くなってきたので、ドライバーに車を回してもらい病院に向かう。(私は上二人もスピード出産で、今回は第三子ということもあって車で5分ほどの距離にある1番近い病院を選びました。)
病院到着後、医師(平日の昼間だったので、健診でずっと診てもらっていた担当の医師にすぐ会うことができました。)の診察により子宮口5cm開大、あと1〜2時間で生まれると言われる。そのまま車椅子で運ばれ分娩室へ。

13:00頃
分娩室にて、看護師や医師から問診、前処置を受ける。胎児心拍モニター装置をつける。夫は一緒にエレベーターで分娩室手前まで上がってきたが、入り口で止められる。前処置が済んだら呼ぶと説明を受ける。
点滴ルート確保、剃毛とイソジン消毒。日本ではやってないので、やりたくないと伝えるも、全ての患者にやってると言われ実施。(外国人の受け入れ件数はあまり多くない病院だったので、残念ながらこちらの要望を聞き入れてくれる雰囲気ではありませんでした。病院側からするとかなり変わった妊婦だったと思いますが、私は第二子を助産院で自然分娩し、いずれの前処置も実施していないため、できるだけ必要のない処置はしたくないという考えでした。)赤ちゃんは、産道を通る際母親の菌を自分の身体に取り込むというので、消毒はしたくなかったのだが、となんだか先行き不安になってくる。そしてその間、5分弱間隔でくる陣痛の際、起き上がって膝を曲げて座り、肛門を足で抑える形の、Youtubeで見た陣痛逃しの体勢をとると、起き上がるなとその場にいたスタッフに言われ、無視する。(担当の医師とは健診の際いつも、陣痛の際は痛み逃しにどんな体勢をとってもいいことを確認していました。)処置が終わってもなかなか夫を中に入れてくれず、何度か頼むが、一向に呼ぶ気配がないので、分娩室にいた看護師に、夫を分娩室の中に入れてくれないと怖くてたまらない、私は外国人で医療文化も違うし、健診の時に言ってたことと違う、楽な体勢もとらせてもらえないのは、不安で仕方ない、と懇願すると、ようやく夫を中に入れてくれました。

⭐️出産⭐️

夫が分娩室に無事入室してからは、水分補給や陣痛逃し、空調調節(かなりエアコンが効いていて寒かったので)を手伝ってもらううち、怖い気持ちや不安な気持ちも和らいでいきました。入院時に私服を全部脱ぐように言われ、分娩用の服に着替えていましたが、背中が全部開いたつくりですぐはだけてしまうので、身体が冷えるのが気になって仕方ありませんでした。夫には持参したブランケットを適宜かけてもらっていましたが、胎児心拍モニターにも繋がれているため、陣痛逃しの体勢に切り替わるのもとてもやりにくかったです。
また、これは私の個人的な考えからですが、産後の赤ちゃんへの処置に関してもイレギュラーなことを健診の時から事前にお願いしていたので、この時初めて会った小児科医に、本当に通常の処置をとらなくて大丈夫か、その場合リスクがうんたらかんたらという話をまさに陣痛中という時にされ、さすがにそれは腹が立ったのでその話は産後にしてくれとキツめに伝えました。

14:00頃
それでも段々と要領を得て、しばらく陣痛の波をやり過ごしていると、いきみたい感覚になってきたので、内診してもらい開大を確認し、4、5人のスタッフで分娩台を開脚の形に切り替え(手動でした)、そこに乗りました。それから、記憶が曖昧ですが、スタッフ全員の『ぷーっしゅ!ぷーーーーーっしゅ!』という掛け声とともに、2、3回のいきみで無事出産しました!!!!
(余談ですが、日本での最後の健診で、70%くらいの確率で女の子だろうと言われていたので、何となくそうなのかなと思っていたのですが、なんと生まれてみると男の子でした!!
*インドでは、妊娠中に赤ちゃんの性別を医師が伝えることは法律で禁止されています。胎児が女児だった場合、中絶してしまうことが多いためです。なので、インドに移ってからの超音波健診では、性別は伝えられていませんでした。)

それから16:00頃まで
それから2時間、分娩台にて床上安静です。カンガルーケアもあり、授乳もしました。分娩室担当の看護師に何か食べるかと聞かれ、サンドイッチをオーダーしてもらい食べました。夫は赤ちゃんの写真や動画を撮ったり、家族に連絡していました。私は不安の大きかったインドでの出産をようやく無事に終えて、かなりホッとし、余韻を噛み締めていました。
出産から2時間経った後、分娩室内にあるトイレまで行き排尿を確認し、bathing 係の人が洗面器に汲んだお湯を数回全身にかけて(シャワーの代わり?)くれました。そして入院着に着替え(病院支給のものですがかなりはだけやすい)、車椅子で赤ちゃんとともに病室に移動しました。


以上、陣痛から出産に至るまでの流れを振り返ってみました。
出産から随分時間が経ってしまったので、細かいところは忘れてしまっていることもあると思います。外国での出産ということで、かなり不安も大きかったですが、無事母子共に生まれてホッとしています。上二人の子どももまだ小さいので、日中はメイドさんを時間差で3人雇い、両親とも病院にいる場合でも大丈夫なように簡単な味噌汁や日本米の炊き方などは伝授していました。夜間の出産になる場合は、同じアパートメント内に住む友人の日本人家族に上の子どもたちのお世話をお願いしていました。
その友人が、一昨年同じ病院で出産していたので、色々必要な情報を教えてくれて、とっても助かりました。それから妊娠中に見た、陣痛の流れや痛み逃しの知識も、イメージトレーニングするのにとても役立ちました。不安や恐れの軽減には、情報収集とイメージしながらの準備がかなり重要だと感じたので、今回長くなりましたが出産の記録を公開させていただきました。今後インドで出産させる方にとって一助となれば幸いです。
*トップ写真は、入院食の一例です。サンドイッチ以外は、インド料理一択でした。

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