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【ふたこと日記】ドビュッシー 前奏曲第1巻 沈める寺 5回目

レッスンメモです。

技術的なアドバイス

技術面ではほぼ完成なので、曲想の領域に入っていきましょう。
弾きにくい点はなくなったでしょう?
→一箇所弾き方に悩む箇所ありご相談
・28小節目〜40小節目:
ここは聖堂のオルガンだと思っていて、ペダルでストッパーを開放してやや鳴らすように弾いてきたが、冒頭の安川加壽子さんの解説では「腕を使いながらできるだけ強く、けれども硬い音になったり拍が縮まることがないように」とあり、悩みが生じた。硬い音とは。
→ここはドビュッシーの曲に絶対に必要なテクニックで。つまり手のウェイトがかかってほしい箇所。
手の形はほぼ変えず(指を立てずに手の平をフラットに、鍵盤に面で置く形※)、手首は固くならないまま、「いちとお」の「お」でスライドさせる。
中間動作のない反復横跳びのようなイメージで。
練習するときは、反対の手で手伝って重さを移動させる感覚を覚えさせてほしい。
また、左手のバス音は手首を思い切って下げてみてください。深い音で響かせることができます。
※先生の手の平はもはやピアノの黒い面についていた。
この「ff」は、深みのあるスケールの大きな「ff」。

曲想的なアドバイス

技術的にクリアできたことにより、冒頭箇所や23小節目あたりが、テンポに乗れすぎて逆にあっさりして感じられてしまった。
トントンいっちゃうと、少しつまらないよね。
この曲が繰り広げるイスの神話は、実話じゃないじゃん。あったことなのか、なかったことなのか、という幻想感の中にある物語だから、世界観を狭くしたくない。イマジネーションのある人には、遠くに起こった出来事のように風景が見えてほしい。
・23〜40小節目:しつこくはない範囲でテヌート気味に表現してほしい。ぬかるみとか雪の中とか、歩きにくいところを歩いていて、ギリギリまで足をあげられないような感覚。拍の一番外側を取るような。
・64小節目:手をすぐに離してしまっているので、視覚的に冷めてしまう。これはある種の芝居なので、手はギリギリまで置いておいおいたほうがよい。

いよいよ次の曲の選定

先生からの次の曲どうします?との問いに対し、
・ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」
・ドビュッシー「アナカプリの丘」
・ガーシュウィン「I got rythm」
・ラヴェル「ソナチネ第2楽章」
のうち、先生おすすめの曲はどれでしょうと逆に投げかけてみました。
→6月の発表会で「沈める寺」と合わせるとしたら「ミンストレル」がいいのにとちょっと思っていたのですが、この中だと「亜麻色の髪の乙女」が一番合いそう。
順番は先に素朴で叙情的な「亜麻色の髪の乙女」、追って壮大な「沈める寺」で締めくくるイメージはどう。
「アナカプリの丘」もいいのだけど少し難しいのよね。

所感

発表会の出場や「沈める寺」との組み合わせは全く想定していなかったです。


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