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習い始めてから2年目まで

 教えていただく先生も決まり、自宅で消音器を付けて練習し、レッスンの日は篠崎バイオリン教本1とバイオリンを持って仕事へ。 レッスン時間より早めに仕事が終わってしまったときは、軽くおにぎり等食べてから人気のない所に車を止め、車の中で消音器を付けてちょっと練習。団地の駐車場横とか、交通量の少ない大きな道路で歩道との境に樹木が植えられてて歩いてる人から見えにくい所とか。
今考えると結構恥ずかしいかも。

 その頃私は、軽自動車で都内を書類や軽い荷物などを配達する仕事をしていた。
普段は軽自動車の後ろには台車くらいしか乗せてないから、ペタッと横座りになるとバイオリンも弾けちゃう(お尻が痛くなるので厚めの敷物が必須)冬はエンジンを切って車の後ろに行くとすぐ寒くなってきて長時間は無理だった、まあ若かったからできたのかな。

  習い始めて苦労したのは、どうしても弓が弦に対して垂直に保てないこと。家で練習するときは鏡を見ながら、肘の動きに注意しながら、かつ手首に力が入りすぎないように。と考えながら弓を動かすと、弓を持つ小指に力が入ってしまい小指が弓を一生懸命押してしまい小指ばかりが疲れる。
20年前はYouTubeもなかったから、レッスンで先生が弾いてくれる時がとっても貴重で、弓の持ち方、角度をじーーーっと見つめてた。たぶんものすごい顔で見つめていたんじゃないかと。

 バイオリンは自分で押さえるべき場所を押さえないと、シまで行かないけど少し低いドだったりわずかに高いドになったり、チューナー無しでは練習できない。まだ第1ポジションだけだったのによく外れてた。

 そんな風に隔週でのんびりやってたけど、先生が結婚することになり九州に引っ越してしまうのでそこの教室はやめた。
他の先生を勧められたけど、自宅から通える場所に探そうと決めた。 

 その教室をやめてしばらく経って、NHKで絶対音感に関する番組を偶然見ていたら、バイオリンを弾く人で絶対音感のある人は多いですよという流れで、なんと先生がテレビに!! 以前から「先生絶対音感あるな」と思っていましたが、なぜNHKに?
 そのころはもう先生の九州での連絡先も分からなかったので、テレビ観ましたよと伝えられなかったのが残念です。
あの頃は、短かったですがお世話になりました。楽しいレッスンありがとうございました。