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バイオリン

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習い始めてから2年目まで

 教えていただく先生も決まり、自宅で消音器を付けて練習し、レッスンの日は篠崎バイオリン教本1とバイオリンを持って仕事へ。 レッスン時間より早めに仕事が終わってしまったときは、軽くおにぎり等食べてから人気のない所に車を止め、車の中で消音器を付けてちょっと練習。団地の駐車場横とか、交通量の少ない大きな道路で歩道との境に樹木が植えられてて歩いてる人から見えにくい所とか。 今考えると結構恥ずかしいかも。  その頃私は、軽自動車で都内を書類や軽い荷物などを配達する仕事をしていた。 普

初めてバイオリンを弾いた日のこと

20年ほど前、私の30歳の誕生日に母が「何か好きなものを買ってお祝いして」と10万円振り込んでくれた。誕生日のお祝いにお金を振り込んでもらったことはその一度きりだけど、30歳という記念に何か特別なことに使ってという思いなのかなと素直にありがとうと受け取った。        何を買うかはすぐには思いつかなかった。やっぱりずっと手元に置いておけるモノ、記念に残るもの。腕時計とか、ブランドのバッグとかも頭に浮かんだ気がする。そこでなぜバイオリンにしたのか?  実はあまり覚えていな