22.7.25の読書

エリック・ホッファー著、中本義彦訳『魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム集』作品社、2003年
「情熱的な精神状態」p.76-102

自分にはとっくの昔に概念にしかすぎなくなった夏休みの期間だというのにいそいそと、意味もなく日記を書きたくなった。4月からはじめた読書をテーマにしてみる。

人生を充実させ、目的と価値の幻想を作り出すさまざまな方法のうち、一連の義務への自発的服従ほど効果的なものはなかろう。日々義務を果たすことから得られる満足感は非常に大きなものであり、人はさらに義務を増やし、嬉々としてそれを果たそうと努めるのだ。

(p.79)

読書も日記もまさにそういうことだろう。自分で勝手に設定した義務を果たして満足している。短歌もそうあるべきなのかどうか。


『kiitos.』Vol.24、三栄書房、2022年
「脳腸相関から見つめる心の環境設計」p.58-61

菌の特集で、腸のはなしが続く。野菜をよく食べるようになったから大丈夫だろうと思いながら読む。


さもえど太郎『Artiste』8巻、新潮社、2022年
p.33-44

2周目。ルーヴル美術館の出てくる回で、昨夜のツール・ド・フランス最終ステージを思い出す。観光案内を兼ねた大会とはいえ自転車の集団が美術館の庭に突入していく場面に毎年おかしみを感じてしまう。ピラミッドの脇を走り抜けるところが特に楽しい。アートだ。


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