22.7.28の読書

エリック・ホッファー著、中本義彦訳『魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム集』作品社、2003年
「人間の条件について」p.150-175

成長することは、言葉に対する不信感を身につけることである。成熟した人間は、耳にすることよりも目にすることを信用する。目で見た証拠に反する言葉を受け入れるとき、非合理性が立ち現れる。

(p.153)

言葉は、これまでいかなる悪魔の手先にもまして人間の魂を荒廃させてきた。人間の特異性の主要素である言葉が、非人間化の主要な道具でもあるというのは奇妙である。魔術の領域は不可視の領域であると同時に、言葉の世界でもあるのだ。

(同)

わりと言葉と向き合ってきたほうだと思うけど、こういうことをしっかり認識したことはあまりなかったかもしれない。もちろん聞いた話をなんでもかんでも素直に受け入れたりはしていない。どちらかといえばむしろひねくれていると言ってもいい。それでも気がつけば、言葉の「おもしろさ」の面ばかりを見つめているようだ。これも習慣か。


『kiitos.』Vol.24、三栄書房、2022年
p.88-99

「マスクを取る日のための口元ケア」は主に歯みがきなど口内のお手入れの記事。歯の定期健診には行っているしそこで歯みがきは上手と言われているのでそれなりにはできていると思うが、いまだにあまり自信はない。最近は歯の隙間にブラシをしっかり差し込んで磨くことを意識していて、ただその結果歯の周りの部分までこすれてしまっている感じがする。小さめのブラシに替えてみたけどあまり好転しないので、次はやわらかいブラシを検討してみる。


『ダ・ヴィンチ』2022年8月号、KADOKAWA
p.166-173

パク・ソンヒョク『勉強が面白くなる瞬間』が気になる。4月からしばらくいろいろ読書を進めてきたのも、いまなんとなく学びというものに興味があるから。


さもえど太郎『Artiste』8巻、新潮社、2022年
p.151-巻末

2周目読了。

だからきみが受けた恩は
これから先の人生で出会った誰かに譲り渡しなさい

(p.179)

たびたび聞く言い回しだけど、好きな言い方。直接返せないと思うとなんだか絶望してしまいそうになるから。出会えるといい。


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