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写真と日々、考えごと

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ぼくの撮った写真と考えていること
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2024年3月の記事一覧

GR3でマクロ

GR3はマクロモードにすると6センチまで寄れる。 これはすごいことである。 ただマクロでAFがビ…

ちいさな島
7か月前
14

一回どろどろに溶かして再生する。

昨年の、夏の終わりにさなぎになったアゲハチョウが、 今日無事に羽化した。   幼虫は、さな…

ちいさな島
7か月前
10

虫撮り/GR3

子どもの頃から昆虫が大好きであるが、大人になってからは虫を捕るよりも撮るほうが好きになっ…

ちいさな島
7か月前
9

鉄のフライパン

鉄のフライパンにはずっと憧れがあって、 だけどどこか手を出しにくい感じがして、 それでも思…

ちいさな島
7か月前
7

お気に入りの写真

この写真が大のお気に入りです。 どのくらい気に入っているのかというと、PCとスマホの壁紙に…

ちいさな島
7か月前
34

影を撮る

雨は鬱陶しいが、雨の日に写真を撮るのは悪くない。 雲は天然のディフューザーとなり、光が柔…

ちいさな島
7か月前
16

その先にあるもの。

その扉の先になにがあるのか。それを知るものはだれもいなかった。 それが海底トンネルの入口かもしれないし、秘密の軍事施設の入口かもしれないし、或いはただの通用口かもしれなかったが、だれひとりとしてその扉を開けようとするものはいなかった。 結局その扉は建物が建てられてから一度も開かれることはなかったし、つい先日建物ごと取り壊されてついぞその先になにがあるのか知ることは不可能になった。 しかしそれで悲しむものや悔やむものはひとりもいなかった。なぜならだれもその扉の存在を知らな

その役割をまっとうするまで。

おおかぜが吹き荒れて、枯れた木の葉が舞う。 しまいにみんな吹き飛ばされて、丸坊主の枝だけ…

ちいさな島
8か月前
11

待ち焦がれた夜明け

夜明け、と言っても太陽が顔をみせたときではなくて、夜がいよいよ終わろうとして地球と空の境…

ちいさな島
8か月前
12

あっけないいのち

ヤママユガの繭である。 ヤママユガは絹の原料になるカイコ蛾の原種である。つまり、これは天…

ちいさな島
8か月前
12

やわらかい影

しんしんと底冷えするのは気温が低いからだけではなくて、日中の薄暗さもまた寒さに加担した。…

ちいさな島
8か月前
11

活けて、撮る。

一輪挿しがいい。 通常の花瓶と一輪挿しの違いはその口の広さにある。 一輪挿しは口が極端に…

ちいさな島
8か月前
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鼻くそは業界用語

柊の枝にちょうどいい花瓶がなかったのでペン立てにしていた哺乳瓶を使ってみた。ところが哺乳…

ちいさな島
8か月前
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公衆電話の記憶

公衆電話はいっとき絶滅の危機に瀕したが、震災を経験したことで固定ライフラインの重要性が高まりかろうじて生き残った。二十年以上前ではごく当たり前にあった公衆電話であるが、あれよあれよという間に減少し、財布に定位置を締めていたテレホンカードが姿を完全に消して以来使った記憶がない。妻がテレカと言ったときに瞬時にテレホンカードの略であることを認識できずに、心の中で「え」と言ってしまった。 この写真は築五十年を迎えた団地の敷地内にある唯一の公衆電話である。以前は携帯電話を持たない(持