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旅のいろいろ話してます

2014年3月、Podcast【世界発信_旅人に訊こう】にお呼ばれした時の音源をこちらに再投稿しました。タイトルは発信元(旅々プロジェクト)からママ引用。

【司会進行】リョウヘイ
【合いの手】一成くん

2人とは、2011年10月〜12月 中国四川・雲南・貴州の旅の道中で出会う。一成くんは四川省成都の超人気宿「シムズ」の元名物スタッフ。シムズはとても快適な宿で、チベットへ向かう人たちの出発地点にもなっていた。

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収録は奈良・宝山寺の「ナイヤビンギ
猫ケーブルカーで向かったんにゃ
(左がリョウヘイ、奥が一成くん)

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スーパーざっくり位置関係

投稿した音源は50分→30分に。さすがにこれほど旅の入出力がないのもさみしい!この音源を短く編集して投稿しよう!と音声編集ソフト Audacity をダウンロード。そこから数ヶ月経ち、ようやく自意識をかなぐり捨て取りかかった。自分の声も喋り方も受け入れられず(拷問やん)、聴きなおすこともなく7年経過したPodcastだけど、暇つぶしがてらお聴きいただければこれ幸い。

ちなみにこちらの番組、ほかの回では旅人たちの深くストイックな話が続出しています。「ほんわか=内容薄」は否めない。いったいなぜ自分が呼ばれたのか……。

01:00〜 鳥葬(中国四川省の東チベット)

鳥葬はチベットに伝わる伝統的な埋葬。これを中国四川省の東チベット理塘(リタン)で見てきた時のお話。人間があっという間に骨になる。

理塘では鳥葬が行われる曜日が決まっていて、亡くなった人がいなければもちろん見られないし、その曜日(たしか当時は火曜だった記憶)に滞在していなければ見られないという「もしタイミングが合えば…」の最たる型。

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理塘へ向かうバスからの車窓
標高も4000mを超えると空が近い

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このあたりまで来ると、
「変な形のカバンだな」と思ったら
だいたい殺生されたイキモノ


09:40〜 高山病と酸素缶の思い出

会話に出てくるわたしの人生初自撮りがこちら(お目汚し失礼)。体質なのか対策をしても必ず高山病になる。酸素吸入の効果は実際のところ気休め感があるけれど、こころが落ち着くという点では抜群。

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雲南省徳欽(Deqin)の病院にて
地味に続く頭痛・吐き気にへろへろ

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リョウヘイにもらった酸素缶
シャングリラのあちこちで売られてる

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体調が戻れば松茸鍋が待っている!
雲南シャングリラの名物(安価)


11:51〜 荷物とバックパックの話

ヤフオクで落札したColumbiaのバックパックとはかれこれ15年のお付き合い。買い換えると次の旅でなにか悪いことが起こるのでは……とバックパックの顔色をうかがうようになってしまった。着なくなった服を持って行き、旅の最終日にすべて捨ててしまえば、容量に空きが出るのでお土産など詰め込めていい。

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雲南省得栄で宿泊した個室
バックパックがある部屋の風景、好き

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基本的にはドミトリー泊
貴州省鎮遠で宿泊した四合院の宿
窓とそこから入る光が◎


14:45〜 旅の期間と快楽に突っ走らないための策

「あー、この頃からすでに自分が快楽的であることは自認していたのか」と自分のことながら笑った。

バックパックを背負って会社へ行き、労働後にそのまま関空へ向かい夜行便で旅立つ……そんなわたしのことをおもしろがり、協力的でいてくれた職場に恵まれた。某印刷会社では、席横に手書きのマーライオンを貼ったり、社内に配る資料にモスクをあしらったり。それでも怒られなかったすごいな。

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20:20〜 おすすめの旅先は、

イエメンは最高。「イエメン サナア」で google 画像検索するとこんな ↓↓↓

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かの雑誌の創刊号表紙もサナア

フィルムで撮ったサナア旧市街。
何度も言う。イエメンはとにかく最高。

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イエメンの男性はみんなJ型のジャンビーヤという刀を腰巻にさす。さし位置が腰横ではなく腹の真ん中。そこにカートと呼ばれる噛みタバコが入ったビニール袋を引っ掛けて、働きもせずカートをしがんではプラプラしたり雑談にほうけたり。アラブの最貧国であり続けるのは、石油がないだけでなくこの「働かなさ」も一因になっていると思う。カート栽培じゃなくてコーヒー栽培がんばったらいいのにー。

旅した当時はそう思っていたけれど、今は内戦でひどいことになってしまった。男性がだらしなくいられたのも、平穏な日常があったからこそなのかと思うとなんというか。

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少年もジャンビーヤさしてる
かがめないでしょうに
(著書より)

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西瓜屋にもほどがある西瓜屋
男性の腹にはやはりジャンビーヤ
座りにくいでしょうに


23:21〜 どこの国のごはんがいちばん好き?

今だとグルジア料理やポルトガル料理のお話もしたいところだけど、2014年当時は迷いなく「中華料理」。そしてそれは今も変わらず。中国はごはんが最強!

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成都「永記湯圓面館」の担々麺
めっちゃくっちゃおいしい

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ふらっと入ったお店でも
めっちゃくっちゃおいしい

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あるまじき組み合わせ
包子系は見ると食べずにいられない
中国は朝ごはんもすごくいい

会話に出てくる今はなき「馬喰町アートイート」。ここはわたしが10年間お世話になったギャラリー&カフェ。写真展のみならずキノイグルーさんとの映画上映&トークイベントや、ドリアン助川さんとのトークイベントなんかも企画していただき、本当にお世話になりました(跡地にはミナペルホネンが入るという驚きの展開に)。

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いちばん苦手な搬入・設営中

ごはん写真は紙のランチョンマットにし、ごはんメモを付けて卓上で展示していた。これはところ変れどずっと続けたい展示方法。

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28:40〜 バックパッカーぜんぜんすごくない論

反省会のような雰囲気で終わってしまった(笑)。本当はこのあとアフタートークに続くけれど、あえてここで切った。おごるなかれ、自分。わははのは。

リョウヘイとコモンスペースでぐだぐだ遊んだり、暇な時は一成くんや旅行者と卓球したりで楽しんだシムズも今はもうない。コロナ収束後、世界はどんなふうなんだろう? たくさんの思い出の場所があるけれど、当時とおなじように存在しているところはどのくらいあるんだろう。

知りたいこと、確認したいことがたくさんある。早くまた行けるようになったらいいな、と日々切実に願ってる。

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個人的なぼやきとしては、自分がこんなに「なんか」を連発しているとは知らなくてショックだった!!!! 地底マントルまで穴掘って埋まりたい。

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