君のオススメに面白いものはひとつもなかった
愛してる.com
大森靖子(2016)
大人になると、「好きなものが同じ」くらいで、
運命を感じたりしなくなる。
10代の頃はいちいちクラクラして、
「この人は私の魂の双子だ。私達こそアンドロギュノスだ‼︎」って興奮して、趣味が似ている他者に迷惑なほど執着していました。
プラトン『饗宴』で、人間の祖先の形とされる男女が一体となった球形の姿。神の怒りに触れて二分されて以来、男女は互いに求め合うようになったとするもの。
(引用:コトバンク)
同じものを好きだと嬉しいこともしばしばあるけどそれは全然、ミラクルじゃない。
地球上にはたくさん人がいて、たくさん好みがあるのだから。趣味が似ている人もいるから。
たとえアングラ趣味であったとしてもアングラにもたくさん人間はいるわけで。カルトってあるし。
これは悲しい気付きではなくて一般的事実。
私は最近ようやく辿り着きましたが
もしかしてみんなもう、知ってましたか？
付随して、
好きな人の好きなものを私が好きになるかどうかは、その都度自己判断で決めさせていただきたい。
作品評価に他人存在(背景)を起因したくないので。
だから「元恋人の ”影響で” このバンドが好き」
とか、ほんとクソだと思いますね(過言)！
♪〜〜元カノの影響で女々しい音楽を好きになった男性には、椿屋四重奏がオススメです〜〜♪
いや、啓蒙されて知った、そして好きになるのはいいけど「影響で」というのはevilではない？
それって対象に失礼じゃないか。
そいつのことが好きだったから。
好きな奴の好きなものだから好きになった
って理由は、対象を舐めてるでしょ(過言)。
まあ。
自分と近しい感性を持つ人を好きになって、
その人から勧められて、それを好きになるっていう可能性は大いにあるけど。
でもそれだって、自分の感性で判断した上で好きになってるからね。
好きって自己責任です。
だから、どうしてその対象が好きか明確な理由を持つことは、対象への責任だし、それこそ本気の愛だと考えます。
マイプレイリストは作れない
自分がガチで好きなものを、まっすぐに好きと言いたいじゃないですか。肯定したいじゃないですか。
それが本気で好きになった対象への責任という名の愛じゃないですか。義理を通すっていうかさ。
だから好きなものは研究対象になる。
研究して、好きの理由を探る。
それを明文化して他者(世間)に伝えて、
好きの理由を世界に証明できたら、それこそ愛を貫いて、勝ち取ったことになるのではないか。難しいし疲れるけど。
あと、
好きな理由を自分自身で納得すると、根拠の裏付けによって、より自信もって好きって思える。
好きなものを好きでい続けられると、ポジティブな気持ちが大きくなる。
だから賢い人の書評とか読むと痺れます。
こういうのをやりたいなって心の底から思う。
そういう知性を渇望する。例えば↓
好きじゃないものに対して、なぜ好きじゃないか説明できることも大切ですね。反転して好きの説明にもなるから。
食わず嫌いとか言うけど、食ってから嫌いって言わないとだめだね。体張っていこう。
半端な気持ちで好きかもって言えないし、
「〇〇の影響で」って安易に言えない。
「理由はわからないけど好き」ってそんな無責任なことは恥ずかしくて言えないです。
あくまで私の信条なので、誰かを非難する意図はないですよ！
ここまで書いてきましたが、
「人間恋愛における好き」についてではないです。
そういう好きについては、理由は必要ないかもしれないので。
この話についてはまた書きます、といいたいところですが、知見が乏しいため難しいです。
見解がある方がいらしたら、ぜひ教えてください。
……大丈夫です。
美しいものがあれば恋愛はひとりでもできるので。
かわいいお洋服をみて胸が締めつけられたら
かっこいい音楽を聴いて鳥肌を立てたら
壁にかけられた絵を前にして息を飲んだら
その瞬間から、恋なので。
LOVE SO SWEET流れるので。
長くなりました。
チクチク言葉を多用したので、不快にさせていたらごめん(自己責任だけど)ね。
ここまで読んでくれた人がいたら、どうもありがとうございました。疲れたでしょう。お茶でも飲んでください。
それじゃあな。
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