すべての”今”を全肯定

最近、

どういう風に考えたら、みんなが生きやすくなるのか。

それについて、思いをめぐらせている。

人の話を聞いていて、よく思うことは

”自分自身、他人やモノに対しての要求が強い”ということだ。

どうしてわたしはできないのだろう。

なんであの人はああなんだろう。

あれがなかったら、上手くいっていたのに……。

そう思うこと自体が悪いわけじゃない。

でも、

そこに潜む怒りの感情は人をひどく疲れさせる。

不平不満と言えばそれまでだが、

そこには”今”に対する否定が存在する。

自分自身の”今”。

他人の”今”。

モノの”今”。

けれど、

”今”を否定していては、

それを土台にして成り立つ理想の”未来”は実現しない。

わたしはそう思う。

人生の半分以上を悩んで過ごし、

自分を否定し続けてきたからこそ、

”今”を否定することは

理想の”未来”を遠ざけるを知った。

どんなに努力をしても、

”今”の自分が嫌いなら、

嫌いな”今”の自分が土台の、”未来”の自分も嫌いのままだ。

どこまでがんばっても、

”今”も”未来”も自分を嫌いのままだった。

つまり、”今”を否定した先に、

どうしても理想の”未来”は成り立たない。

だからこそ、

わたしは”今”の自分を否定しなくなった。

”今”はこれでいいよね。

でも、きっとこれから成長できるよ。

そんな風に、自分に優しく言葉をかけられるようになった。

そうしたら、

本当に気持ちが楽になった。

何より、毎日が穏やかに流れていく。

そこから、

”今”の自分も、他人も、モノも

否定しない方が生きやすいのではないか。

そう思うようになった。

けれど、

わたしも完璧にできているわけではない。

ふと気がつけば、

自分を、他人を、モノを

にょきにょきと責める心は顔を出す。

けれど、

すべての”今”を全肯定できれば、

きっと今よりもっと生きやすくなる。

そう思うからこそ、

『すべての”今”を全肯定！』と

自分に言い聞かせながら

日々を過ごしている。