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幡野さんに会った。




生きていたら
誰しも「この人には一度会ってみたい、、!」なんて相手がいるのではないかなと思う。

じぶんにもいる。
そのうちの1人、幡野さんに先日お会いすることができた。

幡野さん
幡野広志さん。
優くんのお父さんで、ゆかりさん(漢字を忘れてしまった、、”か”は”香”だったのは覚えている)の旦那さんで、
写真家で、
そして血液のガンの患者さん。
数年前に余命宣告をされた経験がある。
あと猟師もする。

ちいは、幡野さんの言葉が大好きだ。
エッセイを書いていたり、誰かの悩み相談を受けていたりするのだけど、
驚くくらいまっすぐで、
誰にでもわかる文章を書く人。
特にお悩み相談では、
「なんで僕に聞くんだろう?」と言いながら、
相談文の限られた情報を「なんでわかったの!?」と驚いてしまうような読み解き方をする。
初めて読んだ時、この人すごい、、と思った。
すごくよく覚えている。

なんで幡野さんの言葉が好きなんだろう、、?
といま改めて考えてみたけれど、
幡野さんの言葉は何一つ無理矢理じゃない。
それがじぶんの中ではすごく大きいように思う。

大人の言葉は無理矢理なことがよくある。
いうことを聞かないと怒られそうな雰囲気が漂っているし、そもそも理由がなかったりする。
”大人の言葉は”とくくるのはかなり横暴であることも今はわかるけど、
それでもじぶんの中の大人像は無理矢理をたくさん持っている。


約3年ほど記事とTwitterと本の中の人であった幡野さんを目の前で見ることは、そもそも緊張しいなちいの心臓ばくばく材料にはもってこいだった。
心臓ばくばくした。
目の端に幡野さんご本人が今日も会場にいることを確認しつつ、
まずは展示を楽しもうと幡野さんの写真と文章に見入った。
この日は幡野さんが本を出版した記念の展示会、「family」に訪れたのだ。

幡野さんの言葉と写真を丁寧に、そうしたいから丁寧に見て、読んだ。
すごく素敵だった。
今回の展示では息子さんの優くんと奥さんのゆかりさんの撮った写真も展示されていて、
それがすごく良くて、なんというか、
感動した。
語彙力がまるで足りない。
心が温まったとか、逆に痛くなったとか、ほろっとしたとか、
そんなのでは足りない。
本当に素敵で、心から感動した。
心は、どちらかというとだいぶ温まった。

普段日常的に人に言われているけど、
じぶんでも「小学生みたいだな」と思った後ろ姿。


その時間、会場にはそんっなに人はいなくて、
幡野さんと割とゆっくりとお話しすることができてしまった。
がっかりなんてまさかしていない。
ものすっっっっごく嬉しかった。

幡野さんはその場で本や写真集を購入した人と順番にお話をしながらサインをしてくれていた。
一緒に展示会に来てくれたカメラマンのパートナーが幡野さんの写真集を買っていた。嬉しい。(めっちゃ嬉しい)
じぶん達の番が回ってくる前、
心臓ばっくばくになりつつ、以前ネットで予約購入してあった今回の出版本をリュックから出しながら、
会場に入った時から薄々気づいていたあることを考えていた。

幡野さん、思っていたよりもめちゃくちゃ明るくない、、??

幡野さんと交流のある方達の記事や、
トークイベントの文字起こし記事からなんとなく想像はしていたのだけれど、
そうはいっても想像の5倍くらい明るい。
そして一組一組と、たっぷりお話ししている。

それはじぶん達の番が回ってきた時、さらに強く伝わった。
幡野さんは、カメラマンであるパートナーと、カメラのレンズについてめちゃくちゃ喋っていた。
お話ししていた、というよりは、めっちゃ喋っていた。
同じメーカーで同じ型のカメラを使っている2人だったけれど、普段よく使っているレンズが違うようでその話でとても盛り上がっていた。(主に幡野さん)
「えーーーー135mmは難しいよーーーーーー!!」
と幡野さんが何度も連呼していた。
ちいがちょっと次の人の待ち時間が気になるくらい話は盛り上がった。
不思議な光景だった。
だけど、「こういうことか、」と何か納得したじぶんもいた。

話していて、幡野さんに全く無理矢理がない。
めっちゃ感じのいい話しやすいおいちゃんだった。(おいちゃん呼びごめんなさい)

わーこんな感じなんだーー
と思いながら、じぶんがどうして幡野さんの文章が好きなのか伝えられた。
「展示会でお会いできたら、こう伝えよう。」
と考えていた定型文だったのだけど、
そんなことより楽しくお話ししたくなってしまってそこからさらにお話は続いた。(主に幡野さんのゲイの友だちの話)

日頃の感謝と、
幡野さんのおかげで”大人になる”ということに少し希望を持てたことだけはしっかりお伝えして、
最後に一緒に写真まで撮っていただいて、お別れした。

めちゃくちゃ緊張しているので左手にまで力が入っている
そしてどうしたらいいかがわからず普通のピース



はあーーすごい。
すごい、嬉しい。
嬉しい、嬉しかった。
お会いできて、お話しできたんだ。
完全に憧れの大人である、幡野さんと。
パートナーの写真がめっちゃいいことを伝えたら、それをめっちゃ褒められたので、これからも言っていこうとおもった。だってめっちゃいいんだもん。

いつかパートナーと2人で写真を撮って欲しいんです、とも伝えた。
ほんっとに撮って欲しい。
だから長生きしてくださいね、ってちょっと言おうと思ったけど言わなかった。
もっと近い未来に撮ってもらうしな、と思ったのもあるし、
優くんの入学式の方が100億倍撮ってほしい。
優くんの入学式、撮ってくださいね。
その夢を叶えて欲しいって心の底からおもう。


受付で1人ずついただいたチケットレター。
数日経った今もまだ開封できていない。


初めてお会いして、嬉しくて、
記事にしようっておもって書いてしまった。
残そう。って思ったのだけど、
その時考えていたのとはなんだか違う気がする。
だけど嬉しい。よかった。

またお会いしたい。
次は初めから楽しくお話ししたい。
帰り道に、幡野さんに撮ってもらった写真はウェディングパーティーをするときにスペースを作って展示したいね!なんて話した。
新しい夢ができた。


幡野さんいつもありがとうございます。
お会いできてほんっとに嬉しかった、、
次お会いするのを楽しみにしています。
またすぐお会いしましょう!!!!
本当にありがとうございました!

ちい☻






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