ダンス・プロジェクト(オペラとコンサートの記録):《FLUT》(洪水)、ケルン・オペラ、世界初演(9月12日)

9月12日、ダンス・プロジェクト《FLUT》(洪水)を観ました。
これはベートーヴェン生誕250年を記念する一連の催し『BTHVN2020』の枠内ですが、コロナ禍で1年延長されていました。
ケルン・オペラ、エマヌエレ・ソアーヴィ・カンパニー、デュースブルク・フィルとの共同制作でした。
9月5日が世界初演プレミエ、この日は3回目で最後の上演でした。

プログラム。

使われた音楽作品は
第1部:Wolfgang  Voigt  と Stefan Bohne による電子音楽(+チェロの独奏)
第2部:ベートーヴェン作曲《弦楽四重奏 op.59/2》(ラズモフスキー第2番)
第3部:ベートーヴェン作曲《交響曲第7番》

第1部は壊れたドアなどが立てかけられる裸のステージで白い衣装をつけたダンサーたちが踊ります。

©️Joris Jan Bos

第2部は「すべてが無から始まる」として、まず全裸の男性が現れ服を身につけます。
ステージ左には弦楽四重奏団(デュースブルク・フィルのメンバー)、右側には家が見えます。
写真は家の部分です。1番下は女性ダンサーですが、「両性具有」。

©️Joris Jan Bos

第3部はステージ左下に位置するデュースブルク・フィルがベートーヴェン《交響曲第7番》を演奏します。
ステージ奥には扉があり、そこから指揮者チェチリア・カスタネートが現れ、オーケストラに向かって降り、演奏が始まります。
ダンサーたちも次々にこの扉から現れます。

©️Joris Jan Bos

(上記3枚の写真はケルン・オペラのホームページからです)

『洪水』というと、7月14日、ドイツ西部とベルギーを襲った洪水が思い浮かびますが、プロジェクト自体はこれとは無関係です。


ケルン・オペラが劇場改修中のため、代替劇場シュターテンハウスでの上演でした。
上演開始前です。



最初の休憩時。右側にケルン大聖堂の二つの塔が見えます。


2回目の休憩時はかなり暗くなり、三日月がよりくっきりと見え、そして劇場の壁に照明が灯りました。


客席から。第2部が始まる前。ステージ左側に弦楽四重奏団が位置します。


第3部が始まる前。左側にオーケストラが見えます。


カーテンコール。

FOTO:©️Kishi

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