トップガン マーヴェリック
監督
ジョセフ・コシンスキー
出演者
トム・クルーズ
マイルズ・テラー
ジェニファー・コネリー
旧作トップガンを復習してから、IMAXで鑑賞。
公開開始から約3週間後の平日昼間でしたが満席でした。
トムクルーズと映画
冒頭に流れるBGM、トップガンの説明、タイトルシーンで「デンジャー・ゾーン」が流れ、空母から戦闘機が発射するシーンまで、旧作トップガンを焼き直したかの如く同じ画作りだった。
そしてプロペラ機のメンテナンスをするマーヴェリック(トムクルーズ)が映し出される。
旧作から36年、トムも歳を取ったなぁと思うのも束の間、旧作と同じ革ジャンに腕を通し、颯爽とバイクで駆けるトム。今作の最初の胸熱シーンだ。
歳が幾つだろうが、どんな脚本だろうが関係ない。
トムクルーズが走る、バイクで駆ける、飛行機で滑空する、それだけで映画になる。
戦闘機の進化
映画の序盤では、旧作からの戦闘機の進化を見せつけられる。
5世代機と呼ばれる流線形のいかにも速そうな戦闘機に、マーヴェリックが宇宙服のようなスーツを着て乗り込む。
最新鋭戦闘機でマッハ10の壁に挑むマーヴェリック。
初代ウルトラマンはマッハ5、シンウルトラマンはマッハ8で空を飛ぶらしいので、最新鋭戦闘機、いや、トムクルーズはウルトラマンを超えてしまったようだ。
このシーンでは、マーヴェリックは歳は取ってはいても、無茶をおかす性格は昔と全く変わっていないことを説明してくれている。
悩むマーヴェリックと変わらぬ若者達
映画中盤は、マーヴェリックがトップガンの教官として、そして亡き相棒グースの息子ルースターとの関係で悩み、渋い顔ばかり見せていて、観ていてなかなか辛い。
海軍が集まるバーには、昔と変わらず、トップガンの精鋭達の若さ溢れるやり取りが繰り広げられる。
そしてそのバーで、相棒グースとそっくりな息子ルースターが父と同じようにピアノを弾くシーンがあり、そこでは旧作を焼き直したかのようなかつての思い出と、ピアノを弾く光景を呆然と見る歳をとってマーヴェリックとの対比が描かれている。
伝説の証明
映画後半からギアが2段上がる。
1つ目はマーヴェリックがパイロットとして生徒達に手本を見せるシーンだ。
これまで、教官という立場で生徒達に不可能と思われる訓練を指導してきたが、思うようにいかず悩むばかりであった。
ところが上官からミッションの変更を告げられた時、マーヴェリックはついに自らF-18戦闘機に乗り、ミッションが達成可能であることを身をもって証明してしまった。
このシーンでまず映画の推進力のギアが1段あがり、筆者の心も熱くなった。
スイッチが入る台詞
ギアが1段上がった後も、観客の心を掴む台詞がタイミングよく出てくるため、その台詞の度に、胸熱スイッチを一つ一つ押されていく気分だ。
実戦に臨む前、
ハングマンがルースターに「ぶちかませ!」
上官がマーヴェリック「君ならやれる」
こういった台詞で一つ一つクライマックスに向けたエンジン点火のスイッチが入っていった。
予想の裏切りの先の期待
見事ミッションを成し遂げたこともそうだが、それ以上に2つ目のギアが上がったのは、やはりマーヴェリックとルースターがF-14戦闘機に同乗する展開だ。
ミッション達成までの展開で十分面白かったので、まさかその後にこんな展開が待ってるとは予想外だった。
だが、映画を見終わってみれば、やはりマーヴェリックとルースターがF-14に乗る展開は、どこかで期待していたと気がついた。
F-14に乗ってからはもはや確変状態。
ただただこのシーンを観ているのが楽しかったし、管制塔ギリギリを横切るお約束のシーンも見れた。
予想を2段回超えて、しかも見たかったシーンを全部詰め込んでくれた最高の仕上がりだった。
#トップガン マーヴェリック
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?