川端千帆は、何にでもなれる

彼女の母親は、彼女の選択を否定した事はただの一度もない。

中学卒業より前にドイツ行く事になったよって報告した時も。

親より上の年齢の人とお付き合いしていた時も。

バレエが嫌いになりそうだと言った時も。

とりあえず辞めて、就活で来年度どこも取ってもらえなければバレエやめるねって言って。そのときの私はおそらく目に見えて追い詰められていて。でも、

「大丈夫だよ。千帆は何にでもなれるよ」

って抱きしめてくれるんよね。

それって信頼の現れ以外の何物でもないし、これ以上の推進力ってないんよなあ。

友人とか家族とか、自分が大切に想う存在の選択肢や可能性を奪うような事だけはしなくないな、と思う今日この頃。

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