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母から子に受け継がれるカルマ④

テキトーで、
継続が苦手なもので、
ついまたうっかり書くことをやめてしまっていた。

しかしここはやはり書いておこうと、
ようやく思ったので戻ってきてみた。


さて、
前回の状況の後、
しばらくして亡くなってしまった祖母。

こんなに事細かく聞いたことはなかったが、
この話を聞けて私は納得したわけである。

私が母に対して抱いていた感情が、
母が祖母に対して抱いていた感情に
よく似ているからだ。

三人兄妹の末っ子である私は子どもの頃から、
不公平だと思うことがよくあった。
くだらないことも細々あったけれど、
一番根深く感じていた不公平は、
母は三人の中で一番私を愛してくれてない、
という気持ちだった。

その感情は体調にも現れており、
言葉に出せずに病んでばかりいた母と同じく、
気管支が弱く、
すぐに風邪をひいては体調を崩していた。

そうやって母の関心をひくのに必死だったわけである。

母の義姉が祖母に放った言葉のように、
兄や姉ばかり可愛がる!と憎まれ口を叩けばよかったものを、
それは言えず、
体調を崩したり、
わがままを言うにとどまった。

まあ、私は母とは立場が逆だった、
つまり、
母は姉妹の誰よりも可愛がられたけれど、
私は誰よりも可愛がられなかったという意味で立場が逆なわけだけれど、
口実がないと自分の母に甘えられないのは同じだ。

しかも、
自分が一番可愛がられていた自負があったのに、
結局今際の際に必要とされたのは母ではなく祖父なわけで、
救いのなさは、
やはり母の方が強烈だ。

そのようにして育った母に育てられた私は、
やはり、
次女が生まれてしばらく、
長女を可愛がれなくなってしまった。

次女が生まれる前までは、
ベタベタに可愛がっていた娘をだ。

もちろん今はその状況ではなく、
自分の中の傷やら問題に向き合ったことで
克服したつもりではいるけれど、
長女と次女とでは、
ある部分で私の態度が違うのは否めない。

もはやそれも、
私はそういう人間だから仕方ない、
でも二人とも愛してるよ、
ということでことなきを得てはいる。

しかし時として、
長女の中の私に可愛がられなかったという傷は
癒えない傷かのようにうずき、
叫び声を上げる。

何がどうしてこんなことになるのかと思って、
私が学んだことや
体得してきたことを
全て長女にことあるごとに話して聞かせてはいるものの、
叫び声は時に上がる。

彼女の頭の中では、
不公平なことは当たり前にあるし、
自分が愛されてることもわかってはいるのに
どうしても妹より不足していること、
自分が妹より冷遇されているようにフォーカスしてしまう。

だからこそ、
母の話を聞いて、
もうこれは、
我々が背負ってきたカルマなんだな、と思った。

この悲しみをどうしても経験する必要があって、
それを経験しないことには
今世で実現させると約束してきたことは成就しないんだなと。

因果なことよ。

それでも、
自分の人生を受け入れることで、
私は生き苦しい状況から抜け出せた。

改めて、
頭で考えるのではなく、
どこまでも受け入れて
自分にできることをやって
感じたい感情を感じていこうと
自分自身に誓ったわけである。

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