見出し画像

『好き』と『好き』をあわせてみたらいいんじゃない?

「そんなに好きなら、それをブログにすればいいじゃん」

 そう言ったのは長男。

 その言葉に乗っかった末っ子が、撮影用のボックスを用意してくれました。

 56歳の私は、アイスクリーム中毒なんです。毎日アイスクリームを食べるほどアイスが大好き。春夏秋冬、1年中よほどのことがない限り、1日最低1個のペースでアイスを食べています。

 もちろん、健康に気を遣っています。もう50代ですから。お酒やタバコはやりません、食事が偏らないようにバランスの良い食事を作り、カロリーとP(タンパク質)F(脂質)C(糖質)のチェックも怠りません。食事記録はもう10年以上続けています。ウォーキングと筋トレ、適度に身体も動かします。自宅リビングと事務所の椅子はバランスボール、常に骨盤と腹筋背筋を意識しています。年に一度の健康診断は、視力以外毎年A判定。

 お陰で実年齢より10歳くらい若く見られるし、30歳の子供がいると言えば大抵驚かれたりします。若く見られたいから健康に気を遣っているのではなく、私の場合それもこれも、健康にいつまでもアイスクリームを食べるため。

 そんな私は、小説を書きながら、月に数本web雑誌に記事を載せています。書き上げた小説の数は、20作ほど。来年1月、ある出版社からその内3作が電子書籍で出版されます。書くことに才能があるかどうかはわかりませんが(自分ではあると信じています)、私にはこれしかありません。出版は小学生のころからの夢。出版社が「売れるだろう」といってくれたことは、ライターとしての私の中にある『何か』を大きく変えました。

「母さんの『好き』と『好き』を組み合わせてみたらいいんじゃない?」

 長女の言葉。

 こうして私は、子供たちに背中を押され、ついに『アイスブログ』を始めることになりました。

 早速、気になっていたアイスクリームを数点、どのアイスも2個ずつ購入して末っ子指導のもとで撮影スタート。様々な角度から20枚ほど取り終え、試食して感想をまとめる作業。商品の成分や原材料などをチェックして、既に開設済みのURLを使い下書きを書きました。

 画像編集を済ませ、あとは「公開」をクリックするだけ。というところで一旦立ち止まる私。実は、ブログを書きながらずっと迷いがありました。その迷いとは…。

 それほど大袈裟にいうほどのことではありませんが、『アイスブログを始めるなら、第1回投稿はこれじゃない』という小さな違和感。

 日本中のアイスを集めたら一体いくつあるのか知らないし、専門店や高級店もたくさんあるし、明治大正昭和から続くロングセラーもたくさんある。日本中にいるアイス博士に怒られそうなほど、実際私には人様にひけらかすほどアイスの知識はないし、ただ好きなだけ。3度の飯より愛してやまないアイスがあるだけの私です。

 そんな中で、私が最も愛するアイスクリームが存在します。大袈裟に言うと、人生の絶望期から私を救い出してくれたアイスクリーム。このアイスクリームにあの時出会っていなかったら、今ここに私は居なかったかもしれないというほど、私にとって大きな存在です。

 あの日、そのアイスクリームを食べさせてくれた人が、「ほら、こんなに美味しいもの、また明日も食べたいでしょ?」と笑ってくれた。出口のない真っ暗闇にいた私の手を取り、光の方へと連れ出してくれた、その時のアイスクリーム。大袈裟だけど、そんなアイスクリームがあります。それは、2022年9月現在、日本全国に1008店舗を持つアイスクリーム屋さんのアイスクリーム。第1回目の投稿はそれにしたい。人生2度目のリスタートを飾るのは、やっぱりそれです。

 ということで、せっかく末っ子が手伝ってくれた投稿を下書きのままに、スマートフォンに残っている画像を探し、最も好きなアイスクリームの投稿で『アイスブログ』をスタートさせました。

 初回投稿から半日後には、末っ子が手伝ってくれた記事を公開。50歳半ば、人生はとうに折返しを過ぎましたが、残りの人生であと何個のアイスを食べて、あと何回記事を公開できるかわからないけれど。3年後、5年後、メーカーさんから「うちのアイスも是非に」と商品が送られてくることを夢見ながら、今日も大好きなアイスを食べて、撮影して、記事を書いています。


#一歩踏みだした先に

#アイスクリーム

#ブログ

#50代からのチャレンジ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?