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<全3回>「究極の酒器作り~井戸・青磁編~」体験レポート(その3)

3.2019年12月30日(月)酒宴

相当楽しみにしていたこの日。
伊豆熱川の菱田さんのアトリエに、成型と施釉と2度にわたりお邪魔して、素人にはもったいない土と釉薬を贅沢に使わせていただき、菱田さんにつきっきりのご指導もいただき、楽しく制作したものが、ついに完成!
それをなんと、「ふしきの」にて、完成披露&酒宴!

「ふしきの」の端正なカウンターに不似合いの段ボールがいくつか並んでいる。

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まずは、クリスマスプレゼントを開ける子どものようなワクワクした気持ちで、届いた箱をオープン!!わー、これが完成品!!

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…が、完成品をパッと見て、正直な第一印象は、ちょっとガッカリ…だった。特に青磁の方の出来は、施釉に失敗し(厚くかけすぎた)、思い通りの雰囲気ではなかったのが痛恨…。片口も想定よりも更に焼き縮みし、予定より小さめに。ただ、井戸の方は思っていたよりも良い感じの仕上がり。
陶芸は理系の芸術だなぁ、としみじみと実感。ただの土が、炎の力でこんなに変容するなんて、不思議でならない。

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そんなわけで、パッと見た第一印象は残念さが先立ちましたが、じっくり見て撫で回すうちに、じわじわと嬉しさがこみ上げてきた。ちゃんと割れずに完成しただけで尊い!
実は、はじめ箱詰めされていた際は井戸の酒器の一つが別の方の箱に紛れてしまって迷子だったのだけれども、最終的には無事発見され、帰ってきました。やはり出来が悪くとも我が子が戻ってきてくれたのは嬉しいものです。すべての器にちゃんと名を入れてはいたのだけれども、ちょうど釉薬が厚くかかっている部分になってしまっており、まったく見えなくなってしまいました…。これも次回(があるならば…)は気をつけるポイント!

周囲の皆さんの作品の出来は素敵で、同じように作陶したのに、仕上がりはそれぞれ個性があって、陶芸って本当におもしろい!とその世界の入口から遥か彼方を仰ぎ見る気持ち。

さて、いよいよ酒宴のスタート。自作の酒器や、当日ご同席いただいた菱田さんの素晴らしい酒器などで、「ふしきの」の素晴らしいお料理と日本酒を堪能!こんな贅沢な酒宴はないなぁ〜、と素晴らしく良い気分。プチ魯山人気分とでも言いましょうか。酒器だけでなく、小鉢やお皿、お茶碗などなど、いろいろなものを作って、料理を盛りたくなってしまった…。器は用の美。それ単体でも美しいものは美しいけれども、料理や酒を盛ると景色が変わるし、手に持ったり口に当てたりすると別の印象も生まれる。本当におもしろいし、奥深い。やはり、趣味道楽の行き着く先は陶芸なんだろうか…。そういう意味で、このイベントが「究極の酒器づくり」と銘打たれていることにはとても納得感がある!

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ともかく、美味しくて楽しくて、一抹の悔しさが次回への期待へと繋がり、なんとも素敵な酒宴となりました。
でも、仕上がりに満足はできなかったので、再チャレンジしたいなぁ〜!!

<了>

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