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桜田千尋の作品集

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桜田がnoteで公開しているイラストやお話をまとめています。
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記事一覧

桜のイラストをまとめてみた

こんにちは、桜田です。 今年も桜の季節がやってきましたね。ウチの近くの桜もいい感じに咲いてきました。 そういうわけで今回は今まで描いた僕の桜のイラストをまとめてみようと思います。一口に桜の絵といっても色々見せ方があると思ってまして、そのあたりも併せてご紹介していけたらなと思っています。 1.桜と青空 定番のモチーフですね。一瞬で心を奪われるような風景だと思います。描くのも楽しいし評判もいいので描き甲斐もあります! 2.桜で埋める 背景を一面ピンクで埋め尽くすタイプの

水彩絵の具を使っていた頃のイラスト

こんにちはー、桜田です。noteでは仕事のこととか子供のこととか趣味のこととか色んなことをお話しているのですが今回はイラスト回です。 少し恥ずかしいですが10年ぐらい前に描いていたイラストについてお話ししようかなと。ちょうどiPadで絵を描くことについてというデジタルツールで描いたイラストの記事を書いたので今回は反対にアナログでイラスト描いてたときのことをお話ししようかなと思います。 僕は絵を描き始めてかれこれ18年ぐらい経つのですが、始めたばかりの頃はアナログで描いてい

音楽をイメージして描いたイラスト

今日は音楽をイメージして描いたイラストを紹介していこうと思いますー。 MVが美しくて描いてみたいと思ったものや楽曲だけ聞いて思わず筆を走らせたイラストなど、色々描いてきたので見てやってくださいー。 1.DocumentaryFilm/Mr.Children そもそも僕の創作の原点は音楽なのですが、そのきっかけとなったのがMr.Childrenです。それまで親にやらされていたという感覚でやっていたピアノを自分から教えてくれと言うようになります(ウチは母親がピアノの先生です)

自分の青色の絵について本気出して考えてみた

こんにちはー。桜田です。 今回は僕の空のイラストについてお話したいと思います。 新海監督の影響を受けまくってここまでやってきたので、綺麗な空や美しい風景を描けるようになりたいなとそれはもう常々思っていたわけです。 中でも青い絵に関してはたくさん描いてきたのでいくつか紹介していけたらと思います。 1.濃い青色を多用する。 今から7年~10年ぐらい前の絵になります。 この頃は紺色や黒に近い濃い青色を好んでよく使っていました。濃い青色ってやっぱり綺麗なので映えるんですよねー。

小説:捨て猫だった僕らの幸せ

 初めて着た浴衣は思っていたより窮屈で歩きにくかった。お母さんがはりきりすぎて帯を強く締めすぎたせいだ。  ちゃんときついと言えればよかったんだけど、鏡に映る自分の浴衣姿がとにかく恥ずかしくてそれどころではなかった。    可愛いとか可愛くないとかではなく(もちろん自分が可愛いとは思ってないけど)、普段の自分とかけ離れている自分を見るのに耐えれなかった。  家を出て神社に行く途中の道で、だんだん冷静さを取り戻してきてそのことに気づいた。まぁでも我慢できないほどではないから、こ

星のあかりをさがして

【1.星獲りの牧草地】 ひとの願いや祈りは、星になってここに降ってくる。 【2.星雪砂丘(せいせつさきゅう)】 砂丘の砂は星の光を反射してきらきら光る。 軽くやわらかい砂は風が吹くと雪みたいにはらはらと舞う。 【3.星屑の丘】 こんばんは。迷子になっちゃたんだね。 大丈夫、大丈夫。ここはそういう場所だから。 【4.ウインドファーム】 大きな風車はこの場所を安定させるためにあるんだって。 【5.grace】 そのひとの奏でる音楽は、まるで祈りのように聞こえた。 【6.

小説:螢火

 生まれつき、羽が歪んでいて飛べないホタルの話があった。  何年前の話だろう。確か、小学校低学年の頃。だから五年ぐらい前の話になる。道徳の授業でそんな話を教わった。    ふいに、そのことを思い出したのは今朝のことだ。  溜まったプリント整理していたら引き出しの奥の奥から、かろうじてホチキスの芯で繋がってるひしゃげたプリントが出てきた。日焼けはしていなかったけれど、折れ目がひどくて中に書いてある文字を読むのがやっとだった。    はじめは何が書いてあるのかを確かめるつも