「ただいま」が言いたくなる旅~二戸~
もう今さらな感じですが、GWに家族で岩手県二戸市に行ってきました。
友人がこちらのムービーをつくったり、観光のお手伝いをしていた関係でずっと行ってみたかったのです。
人懐っこくてどこに行っても、大人にじゃれつくうちの娘たち。二戸の人たちはどこに行ってもそんな子どもたちを受けとめてくださって。旅先でいろんな大人たちに関わってもらえたのが、私にとっても子どもたちにとっても、一番よかった。そうやって遊んでもらっている姿を見るのが、自分は何より好きだし、そのために旅をしたいとも思った旅行でした。
若女将に元気をもらえる「おぼない旅館」
子どもたちを受けとめてくれた大人の筆頭が、宿泊したおぼない旅館の若女将、ももちゃん。愛であふれた人。泊っていると、リピーターさんが多いことがわかったのですがそれも納得。みんなももちゃんと話したくて来るのかも。
ももちゃんは人柄だけでなく、イラストとエッセイがまた素敵で。宿のいろいろなところに飾られており、ほっこりするのです。ちなみにタイトル画像の冊子はももちゃんのエッセイとイラストのzine。こちらもいい思い出です。
マイペースに楽しめる子どものアクティビティ
二戸での体験その1。化石探し。
二戸は世界的にも有名な化石の名所なんだそう。「ノジュール」という球状の化石を割ると中から、貝や植物、大物だとカメの化石が出てくることがあるんだとか。「化石を探すまでは帰らない」という娘たち。とはいえ、石を割るのは親。それっぽい石を探し、ひたすら割ること40分。ラッキーにも貝の化石を発見!ほかにも同じノジュールから葉っぱも発見。もうその日はここから動けないかと思った…。早めに見つかってよかったです。
体験その2。リンゴの花の摘花。
こちらも旅館のすぐ近く、権七園さんで体験。摘花はどの花でもいいのではなく、束になって咲いているもののうち、一番最初に咲いた花を残して摘花するそうです。リンゴ園を経営される中里さんからりんごに関するお話を聞き、いざ摘花へ。娘たちは早々に飽きて走り回っていましたが、こういう作業の好きな私は中里さんと息子さんに子どもたちをお任せして、しばし黙々と作業…。ワーケーションで農園で働いたりする時間があるとリフレッシュできていいなぁ。
体験その3。滴生舎でのお箸づくりと木地づくり体験。
漆器で有名な滴生舎。滴生舎がある浄法寺地区は古くから漆の産地であり、漆器の生産も盛んでした。浄法寺塗りは生活スタイルの変化や安い輸入漆が多用されるようになり、一旦途絶えてしまったものの、平成7年に復活。その後、技術継承や漆の木を育てることにも力を入れられているそうです。
この日はコロナ明けのGWとあって、イベントの真っ最中。長女はカンナで木を削って、お箸づくりを体験しました。
長女のリクエストで2日連続滴生舎へ。1日目は車で爆睡していた次女と共に木地作りを体験。昔はこうして2人一組で、1人がろくろを回し、1人が削って木地をつくっていたそう。気の長い作業です。
どの体験も気づけば親も一緒に楽しめたのがポイント。子どもに寄り添いすぎるのもつらくなるので。お箸づくりは私もやればよかった…。
他にも、シビックセンターで科学体験や、縄文公園にも行ってみたかったのですが、時間切れ。
この他には、南部せんべいの工場&店舗である2doorさんに行きました。工場の方はさすがに連休なのでお休みでしたが。南部せんべいの種類を見ているだけでも楽しかったです。チョコ南部、もっと買っておけばよかった。
番外編:八幡平ドライブ
実は今回、新幹線で二戸入りしたかったのですが、盛岡までしか取れず、盛岡からレンタカーで二戸入り。途中八幡平をドライブしました。結果的には、岩手の自然のスケールの大きさを実感する良き時間となりました。
途中、御在所沼を散策。私たち以外は誰もおらず、のんびりと歩きました。近くの駐車場から大人ならたぶん15分ぐらいで到着。最初は、ぬかるんだ小さな坂を下りるのに、次女4歳が苦戦したものの、途中から遊歩道になり、歩きやすくなりました。
この辺はまた夏に散策してみたいです。高山植物がきれいだろうなぁ。
久しぶりにのんびりゆったり過ごせた家族旅行。二戸は急がずじっくり自分の時間を過ごすのが似合う。子どもたちのおかげで、人の温かさにもたくさん触れた今回の旅。地元の人と話すほどに楽しさが増していくのを感じました。