子どもが欲しいと思ったわけではなかった
はじめて「お母さん」と呼ばれたときのことは鮮明に覚えていて、それは役所に母子手帳をもらいにいったときのことだ。
夫が「子どもが欲しい」といい、自分の中でなんとなく覚悟が決まったあと、特に妊活に励むでもなく、ただただ自然に任せていたら、わりとすぐに子を授かった。
だから、「絶対に子どもがほしい!」と思っていたわけではないし、「お母さんになりたい!」と思ったわけでもなく。どちらかというとずっと、「こんな私なんかが親になんてなれるのだろうか?」「自分の人生すら、まだまだしっかり