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異動して。

都会の店舗に異動となり、また1時間以上満員電車に揺られることとなった。

しかし都会の店は活気があり、刺激的で楽しかった。

フラッグショップ的なその店で店長をやることになり戸惑ったが楽しみでもあった。

前任の店長は異動したくなかったらしく、私を良く思っておらず嫌なことを言ってきた。

嫌味や含みのある言われ方に鈍感な自分はあまり気づかなかったが、あとから他のスタッフに言われて気づいた。

そんなにこの店が好きな人がいるというのに、自分なんかが店長になってしまって申し訳ないなと思った。

でもやるしかない。

高校や大学の友達はみんな土日休みの企業に就職したので土日も仕事の私はあまり友達と会うことがなくなってしまった。

久しぶりに会った親友に仕事のことを聞かれてこんな仕事をしていると話すと、
「ああ、頭を使わない仕事だね」と言われた。

「失敗した人間はこういう仕事をするしかないんだよね。」

辛かったがこう言い返すしかなかった。
自分で言ったことが跳ね返ってきてさらに深く傷ついた。

大学まで出て何をやっているんだ私は。
悔しくて泣きたかった。

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