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最初の仕事。

「いっぱい働いてくれるの。じゃあ○○店に行ってもらえる?」

就活に失敗した私は、結局大学時代にアルバイトをしていた雑貨店で働くこととなった。

すなわち、フリーターとなった。

就職しなかった私を、親は嘆いた。
単なるフリーターになるのが嫌で、親に合わせる顔がなくて、通信教育を始めてみたりと迷走した。

私は失敗した。
私は何にもなれなかった。

そんな思いから抜け出せなかった。

就職できなかったからたくさん働かせてくださいとバイト先に言ったら新しくできる店に行って欲しいと言われた。

電車で1時間以上かかる場所だった。

バイトなのにこんな遠くで働かなければならないなんて、と思ったが断ることはできなかった。

新しい店では店長のような立場だった。
スタッフには様々な人がいて、いい人もいればサボってばかりの人もいた。

こんな自分が店長なんて器ではないと思っていた。だから人に注意とかもできなかった。

よく働くいい人が味方になってくれ、代わりに注意してくれたりした。

私は楽しく働ければそれで良かったので、正直店を管理することには興味がなかった。

それ以前に、こんなところにいてはいけないと焦っていた。

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