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そこにはただ、空っぽな私がいた

空っぽなわたし

この時期のすごし方は、まだ決めない。
一旦、空っぽになる。身軽になる。
何が入ってくるか、観察して味わう時間にしたい。

これは、今年のはじめに考えていた、このギャップイヤーのすごし方。

インターンを辞めた。
ボランティアを辞めた。
大学も卒業した。
ほぼ全ての所属から離れてみた。
就職してからやりたいことも一旦脇に置いた。

空っぽになってみた。
身軽になってみた。
独りになった。

そしたらそこには、何もなかった。

今まで”べき”とかメリットデメリットで押さえ込んでいた何かが湧いてくるのかなと思ってた。
非生産的で、純粋な、心から湧き上がるやりたいことが。

確かに、
環境保全の作業とかやっぱ好きなのかもなとか、
ホームステイしてみたいなとか、
電車旅好きだなとか、
そーゆーのはなくはない。

なくはないのだけど、とても弱い。
ちょっとめんどくさいな~に簡単に負けてしまう弱さだった。

前の忙しかった時期は、
やりたいこと(やった方がいいと思うこと)で溢れてた。
”この組織(世界)の中で貢献したい・力をつけたい”という気持ちが強かった分、衝動のような原動力が存在していた。
人と接する機会が多かった分、流れに乗りやすかった。

フットワークが軽かったのはきっと、そういう圧みたいなものがあったから。その圧とか流れとかから離れた今、驚くほどフットワークが重くなっている。

何のしがらみもなくなった。
自由になった。
蓋を開けてみれば、そこにはただ、空っぽなわたしがいるだけだった。

虚しかった。
息がしづらい。
出口のない迷路に迷い込んだような気分だ。

でも考えてみれば、私は昔からずっとそうだったのだ。
グリーンズや未来塾に出会ってからは、自分はこういうことに興味があるというのがある程度明らかになったような気がしていた。
でもずっと、はっきりとしたやりたいことなど持ってはいなかった。

就活が終わってからはなおさら。
就職先でやりたいことはある程度明確にある。
でもそれも、”就職先でやるなら”という条件つきの話。

ああ、私はもともと、明確なやりたいことがない人間だった。
だからこその生存戦略があって、
だからこその得意なことがある。
そうやって今までも生きてきた。

だから、やりたいことなんてなくてもいいのかもしれない。
というか、やりたいことなんてなくても大丈夫!とよく人にも言ってきた。

そして、ここ3ヶ月あえて脇に置いてきた”将来に役立つ”という視点。
その視点を持っていた方が楽しく生きやすいのであれば、後半3ヶ月はその視点も込みで考えてもいいのかもしれない。

わたしは、弱い

私は、よく凹み、よく傷つく。
勝手にぼろぼろになってることが多々ある。
何をするにも、結構弱い。

何もしてないと病んできて、
何かをしてみれば忙しすぎて調子を崩すか、
上手くいかなくてつらい思いをする。
ポジティブかネガティブかで言えば、圧倒的にネガティブなタイプ。
(もちろん楽しい瞬間もたくさんあるけども!)

プラスで、まあまあプライドが高い。
自分は常にできる人でいたいし、
自分へのハードルが高い。
よく他者からの言葉で自分を安心させてるから、人との関わりが減ると自己肯定感も低下しがち。

そんなめんどくさい自分とこんにちはし続けてる。
そんな自分が嫌いではないけど。
ずっと私と一緒にいる存在がわたしだから、とことん付き合うけども。

これからの旅

海外放浪旅が、つくづく向いてない。
人のお世話になりたくない。
話しかけられない。
でもずっとひとりは寂しい。
ずっと気を張ってるせいですぐエネルギー不足になる。

何かプロジェクトの一員として動いてる方が、よほどイキイキとしてる。早く組織の中で働きたい。

でも、そこで得たいものがある。
いろんな環境に、身を置いてみたい。
世界を観る視点を、実感の伴う形で自分の中に落とし込みたい。

普通の観光旅行じゃ嫌だ。つまらない。
なのに、地域にどっぷり浸かるようなボランティアとかホームステイは苦手。
苦手だから避けるのか、苦手なのはやらない理由にはならないと考えるか。

旅してる間に、
こんなんじゃ何もこの土地について知れない。
世界を観る視点が手に入らない。
て悩むこともあった。

でも、そこにいるだけで私は何かを感じていて、楽しかったり悔しかったりぼーっとしてたりしている。

そこの空気吸って食べ物食べてるだけでも、何か意味があるはず。
未来の自分がそこに意味づけをしていくだけ。
不安になるけども、意味なんてなくたっていい。

「ヨーロッパ行ってみたいなあ」
みたいな目的が薄くて曖昧な願いを、
私じゃなくて誰が信じて叶えてあげるんだ、ていう話なわけで。

ボランティアとかできないならもう海外旅やめようかなという声が頭をよぎるけど、たとえひとりでもやっぱり行ってみようかなと思っている現在地です。

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