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”げきやせこけて君”

♪コツコツとアスファルトに刻む
足音を踏みしめるたびに
俺は俺で在り続けたい そう願った
裏腹な心たちが見えて やりきれない夜を数え
のがれられない闇の中で 今日も眠ったふりをする
死にたいくらいに憧れた 花の都 大東京
薄っぺらのボストンバッグ 北へ北へ向かった
ざらついたにがい砂を噛むと
ねじふせられた正直さが
今ごろになってやけに骨身にしみる

引用元:とんぼ 
歌作詞作曲:長渕剛

===

なかやまきんに君が、しくじり先生という番組出ていた時のこと。

内容は、『アメリカへ筋肉留学に行ったけど、しくじって帰ってきたよ』って話なんですが、

もう少し詳しく説明すると、なかやまきんに君、

筋肉を売りにした芸人さんで、

デビューして2ヶ月でレギュラー番組ができ、
番組の副賞等で車も2、3台もらったり、
賞金も年間1000万円もらったり
絶頂期がすぐに来たそうで、
その時のMAX月収は600万円までいったそうです。

ただ、レイザーラモンHGさんが出てきて、筋肉系オファーがそちらに行ってしまい、月収も急降下してしまい、

それを回復させるために、「何か箔をつけたい!」と単身アメリカに”筋肉留学”に渡ったそうです。

ただし、箔がつくどころか、しくじりまくって帰ってきて、
貯金も6万円となり、筋肉もほとんどなくなり、”げきやせこけて君”になったそうです。

なんのこっちゃ。

===

♪ああしあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああしあわせのとんぼが ほら
舌を出して 笑ってらあ

引用元:とんぼ 
歌作詞作曲:長渕剛

===

変ですよね。爆

でもね、この”変な行動”、意外と私たちもしているなって思ったんです。

例えば、私たちエステサロン。

開業時に、「すごい機械」とか入れちゃう系の方が結構います。(私のこと)

技術講習とか、知識セミナーとかいっぱい受ける方、結構います。(私のこと)

でも、これらは正直お客様にとっては知ったことじゃないし、何なら、どこのお店だった「すごい機械」はお金さえ払えば入れられるし、「技術知識」だってそれなりにあります。

要は、

変えが効く。

がーーーーーーーーーん

ですよ。

そして箔を付けようと、さらにエステの”すっごい施術”みたいなのを取得する。いわゆる技術セミナーに参加する。

そしてお客様に入る。

でも、お客様は分からない。

がーーーーーーーーーん
がーーーーーーーーーん
がーーーーーーーーーん

ですよ。

そもそもエステサロンは、どんなに素晴らしいものを持っていても人が来ないと意味がないって話は、今日はちょっと置いておいたとしても、

自分が思っているUSP(自分の強み)が、面的なものだと、

時代や流行り廃れ、他にそれを持つ人がいたら、

一網打尽で蚊帳の外。

怖い…

そうなったらどうなるか分かりますか?

金額下げる(安売り)か、お店畳むか。

いや、金額下げても回らなくなって、結局お店畳むになるなぁ。

===

♪明日からまた冬の風が 横っつらを吹き抜けて行く
それでもおめおめと生きぬく 俺を恥らう
裸足のまんまじゃ寒くて 凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛し そしてこの街を憎んだ
死にたいくらいに憧れた 東京のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま 突っ立ってる
ケツの座りの悪い都会で 憤りの酒をたらせば
半端な俺の骨身にしみる

引用元:とんぼ 
歌作詞作曲:長渕剛

===

さらに、なかやまきんに君がこんなことも言っていたのが気になりました。

「(2011年に帰国して2019年の番組で)先月の最高月収が80万円でした」

これを聞いて、皆さんはどう思いますか?

多くの人が、「いっぱいもらってるのね」って思ったかもしれません。

でも、私は「意外と少ないなぁ…」って思いました。
さらに、「やっぱり芸人さんって、厳しいんだな」って。

というのも、芸人さんは雇用されているわけではないので、
多分この月収から、保険や税金を払ったり、仕事のいわゆる経費がかかったり、色々出ていくと思うんです。

これは、経営者・個人事業主なら当たり前。

要は額面が全て自由に使えるお金ではないってこと。

だから、どれだけ経費がかかるか分かりませんが、
80万円の月収ではきっと手元に残るお金はほとんどないのか、と。

そう考えると、割と知名度のあるなかやまきんに君でもこれなので、

「芸人さんってやっぱり大変なんだな」って。

これもエステサロンも同じなんです。

『お店の売上が80万円です〜』って聞くと、
「稼いでますね」と思うかもしれませんが、

テナント賃が20万円とするでしょ、
商材費でしょ、
広告宣伝費でしょ、

ね?残りません。
さらに人を雇って、給与を上げてほしいなんて言われた折には、

ゲホ…

===

♪ああしあわせのとんぼよ どこへ
お前はどこへ飛んで行く
ああしあわせのとんぼが ほら
舌を出して 笑ってらあ

引用元:とんぼ 
歌作詞作曲:長渕剛

===

芸人さん、エステサロン経営、
スポーツ選手やアーティストもそうだと思いますが、

本当に、プロとして”売れること”、”売れ続けること”ってめちゃくちゃ大変。

水物だから上がったり下がったり、いやもはや上がらなくてずっと低迷、沈没なんてざら。

でも、それでも、なんとか這い上がりたいと、色々努力するんです。

カッコ悪い?

私は逆に、そういうもがいている人たちの方が”生命力”を感じます。

そして私も、そんな人でありたいです。

本日は、「なかやまきんに君は、”筋肉留学”はしくじりだったと言っていました。でも、それをネタに、番組に出たり、笑いに変えているからやっぱりプロですよね。ネタなんて待ってても出てこない。生むんです。つくるんです。自ら。」ってお話でした。

学び:なかやまきんに君は好き

おしまいー

chihiro


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