奇跡

♪魔法が解けてどれくらい
前はどう見えてた？この世界
優しい嘘で包んでよ
春が来るって誰かが

止まない雨は無いとか
明けない夜は無いだとか
逆も然りなんでしょ
いつも同じ

太陽が昇ったように
朝が来たように見えたけど
私たちが自転をしただけなのよね

引用元：SEKAI NO OWARI「Romantic」

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「こんばんは。〇〇です。直前に恐縮ですが、明日の予約とプランについて…」

そう一通のメッセージが届いたのは昨晩の22:16。

私が、久しぶりにドラえもんの魔界大冒険を見ながらほくそ笑んでいた頃です。送り主は、先日初めて来店され、来月の中頃に挙式を控えた花嫁様。

変更？キャンセル？何かあったのかな？と
一抹の不安を抱えながらメッセージを開くと・・・

「実は妊娠初期だということが分かりまして…」

この一文に差し掛かった瞬間、私の心がカァーーーーーーーーっと温かくなり、今にも涙が溢れそうに目頭がギリギリを支えているのが分かりました。

読み進めると、
体調は今の悪くないこと、
できれば挙式に向けて通いたいこと、
それでも受けさせてもらえますか？

そんな内容が丁寧に書いてありました。

泣く…

私は申し上げました。

「嬉しいですね。私もものすごく嬉しいです。嬉しいです。」

嬉しいしか言ってないし。爆

でもね、本当に嬉しかったんです。
命を授かるって、奇跡。
奇跡ですからね。

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♪幸せが何かなんて笑わせないで
それはセロトニンよ
だって生活は幸せで溢れていて
それを感じられるかだけ

春が来るなんて言うから
また期待しちゃったみたい
肌寒いこの春服が
やけに陽気で私みたい

引用元：SEKAI NO OWARI「Romantic」

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今日は、”パワーと影響力”という授業のラスト回でした。

感動して泣きかけました。
いちいち面倒臭いエステティシャンですよね。

ラスト回のケース（毎回何かの事例をもとに学ぶんですが、それのこと）は、

流通革命の一大センセーセーだーーーーーーーー！！！！！！

あ、一大センセーションです。ジャイアンが竜の騎士で言い間違えたのが頭に残っていて。（末期）

話を戻して。

今回は、戦後の日本社会に徹底的な安売りで小売業の流通革命、一大センセーションを起こした総合スーパー・ダイエーの中内功さんについて。

ダイエーという会社の成り立ちや、末路は皆様もご存知の通り。

いや、めちゃくちゃブラックかつスポ根な会社だったみたいですし、
中内社長はだいぶ権力を振り翳し、縦横無尽冷酷に上り詰めていったリーダーだったようなので、

今となれば、「ダイエーの転落」という歴史にフォーカスされがちですが、

それでも私は、

戦後の日本の高度経済成長を牽引してきた一社であり、お一人だと思っています。

そうそう、そもそもダイエーと私のガッツリした出会いは社会人１年目。
一人目の上司が私が配属になって２週間で辞めて、他もバタバタ辞めていく中で、私の上司として着任した方が、

中途採用で入社してきたFさん。その方が、めっちゃ話が長くて、毎日２時間くらいはあぁだこうだミーティング的に話していらっしゃったんですが、迷惑….間違えた、ちょっと飽き飽きしてたし、仕事が膨大にあった私には本当に困った存在だったんですが、

今日はそんな愚痴はいいとして、

その上司の方が、話していた話が、

「前の会社はなぁ」から始まるダイエーの話。

数ヶ月間、角度を変え、立場を変え、内容を変えてその長話は続いたので、
私は「修行かな？」って思いましたし、

なんなら１ヶ月経った頃に、

「”前の会社”ってフレーズが出たら、正の字書こうかな」って思うくらい面倒でしたが、

でも、今思うと、

「ダイエーが好きだったし、中内社長にはカリスマ性があったんでしょうね。」

と思います。

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♪今この瞬間は
一度しかない奇跡だって？
そんな詭弁はいいから
もっと分かり易くして

白馬の王子様なんて
ダサいしキザだわ
それにご立派なのはご両親ね
私、だいぶ末期かも

引用元：SEKAI NO OWARI「Romantic」

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今日の昼イチ。

お懐妊が分かったお客様が予定通りご来店されました。

インターフォンがなり、ドアを開け、

「おめでとうございまーーーーーーーーーーーーーーす！！！！！！」

心からの声で申し上げた後、少し後悔しました。
声大きすぎだから。

そしてカウンセリング中、
なんか泣けてきましてね。

私もこの業界が長くなってきましたが、お客様はほぼ女性というなかで、

不妊治療を重ねていたり、違う意味で授かれない方もたくさん見てきました。

命を授かるって本当に奇跡なんです。（再掲）

「これとこれは身体のことを考えて止めておきましょう。あとは、お任せしますよ。やってもやらなくても、ご希望に沿うようにします。」

カウンセリングで、体調面とご希望面を伺いながらそう申し上げると、お客様は、

「やっぱり、これはダメですか…」

一つのメニューを指しておっしゃいました。

深掘りしていくと、
先日のご試着で、肩のラインがどうしても気になって、少しでもそのラインを綺麗にしたいご様子でした。

私は申し上げました。
「そうですね…では、今回はできる限り、にしておいて、次回は少し入るようにしましょうか。」

頷くお客様にお着替えを促し、私は一度退室。

準備を終えて、ノックをし、お部屋に戻りました。

そして、お客さまの目を見て、申し上げました。

「肩と首…予定通りやりましょうかね。もちろん、機械は使いません。お腹には影響を与えない方法を今考えてきました。大丈夫です！任せてください。」

すると、お客様は今までの不安が拭えたのか、幸せそうな笑顔で「はい！お願いします」とおっしゃいました。

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♪夏が来るなんて言うけれど
期待なんかしてないわ
背伸びしたこの夏服が
なんでか本当の私みたい

聖なる夜よ ちょっと聞いて
別に多くは求めてないの
もうフィンランドのおじさんでも良いわ
私良い子にしてたよ

冬が来るなんて言うけれど
まだ秋服のままの私
温かい君の冬服が
私、案外チョロいみたい

引用元：SEKAI NO OWARI「Romantic」

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私は、最初の会社で、

”会社という鎧がないと人一人守れないのだと、個人の弱さ”
を知りました。

そして、お金の授受の有無は置いておいても、

目の前で困っている人がいたら助けてあげられる人になりたい、と、

名古屋から東京に出てきて、エステティシャンを志しました。

さらに、９年前、本当の意味で、自らの足であゆみ、自らの手で人の役に立つために独立しました。

今日は、お客様の幸せそうな笑顔を見ることができて、そんな初心を思い出させていただいたような気がします。

改革を行う起業家さんの特徴は、

『曖昧な状況でも、右！って行ける人。自らの狂気を善なる目的のために使い果たす人』

だそうです。今日の授業で先生がおっしゃっていました。

私に、そんな狂気があるのか？パワーがあるのか？影響力を持てるのか？まぁわかりませんが、

それでも、笑顔で明日を楽しみにする人が増える美しい世の中になるように、

頑張ります。

帰り際、リュックを背負ったお客様は、何度も振り返って、頭を下げていました。

私は大きく手を振って、
「おめでとうございます！また、待ってますね♪」

そう満面の笑みで声をかけました。

本日は、「不覚にも文章書きすぎて、音楽が載せられないじゃないか！！！！！上司のくだりがいらなかったか….ジャイアンの一大センセーセーがいらなかったか…いや両方いるんですよね…と思いつつ、やっぱり入れてみた。それにしても、エステティシャンになってよかった。改めてそう思った１日でした。」ってお話でした。

学び：

おしまいー

chihiroa