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2020年6月の記事一覧

明け方の星、頬を伝って

明け方の星、頬を伝って

何度目の涙だろう
と、ふと考える。

胸がくるしくなって、時間の流れがゆっくりになる。そして身体がふわっと浮いたり、ズシンと重くなったり。

ふと真夜中の遊園地に迷い込んだみたいに思えて、泣きながら、笑ってしまう。

わたしはきっとこのままなのだ。この気持ちを抱えて、ひとつひとつ、大人になる。

空が明るくなるにつれて、わたしの体からだんだん力が抜けていって。

まるで着物を着た蚊がわたしの額にと

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