【実験】「ギフトの見える化」をしたら、世界の見え方はどう変わるのか? #私の働き方実験(2024年度) #タダの箱庭
この度、ランサーズ主催の「新しい働き方LAB」という企画に4期生として参加させていただくことになりました!
私が応募したのは「タダの箱庭プロジェクト」の指定企画です。
今年の4月に鹿児島で旅中に、「タダの箱庭」の本に出会いました。その本には『ようこそ!お金が消えた世界へ』と書かれていました。このワードにピンときた私は、ゲストハウス滞在中の2日間くらいで一気に本を読み、多種多様な人々のお金に対する価値観をインストールしました。
「タダの箱庭」の詳細はホームページをご覧ください。
その後、発起人の坂井勇貴さんのインスタから今回の企画を知り、応募することにしました!
◆実験の目的と背景
私は、去年まで原付バイク「スーパーカブ」で日本一周の旅をしており、その旅の出発前と出発後にさまざまな人からさまざまな形で見返りを求めないプレゼント(ギフト)をいただきました。
旅する中で、きた旅人を無条件に受け入れておもてなしをしている方に、その理由をきくと「昔、自分が旅をしていた時に、いろいろな人にお世話になったから」と答える人が何人かいらっしゃいました。
自分の利益のためではなく、過去に受けた恩恵を次に贈るという考え方です。「恩送り」「ペイフォワード」と言ったりします。
私は、この考え方が好きで、実際に自分が旅中にギフトされた経験から、今度は自分が積極的にギフトする側に回りたいと考えています。そして、タダの箱庭でいう「社会規範的な世界」に生きる割合を増やしていきたいです。
それを実現するために「ギフトの見える化」という方法を思いつきました。
普段、私たちは、無意識のうちに、誰かからギフトをもらったり、ギフトしたりして生きていると思います。その目に見えないものをあえて見える形に記録をしてみます。記録を通して、ギフトしようと意識したり、さりげないギフトに気がつけるようになったり、さまざまなギフトの事例をストックして分析したりまとめたりすることで、世界の見え方がどう変わるのか?を実験したいと思います。
◆活動内容と検証したいこと
2024年7月〜2024年10月の4ヶ月間、自分の身の回りで起きた「ギフト」を記録します。
見返りとは、金銭的なもの以外も含みます。金銭的な見返りがなかったとしても、それ以外のメリットを求める場合はギフトではなくなります。
ただ、ギフトを贈る側から強制しない形で、結果的にメリットが得られたという場合は、それはギフトに当たると考えます。
①自分から誰かへのギフトの場合は、WHYはギフトを贈った後に考えてみます。それが自分への見返りを期待するものだった場合、それはギフトではないということになります。
②誰かから自分へのギフトや③誰かから誰かへのギフトの場合は、ギフトを贈った当人に理由を聞けたら聞いてみます。
もちろん、聞けない場合もあるので、その場合は想像してみます。
ギフトの大小は問わず、「見返りを求めないプレゼントや奉仕行動」という定義に当てはまると思うものはすべて記録していく方針です。
ギフトのケーススタディーを集めていくようなイメージです。
この記録を4ヶ月間取り続けることで、自分の意識の変化、行動の変化、環境の変化があったかどうか?を検証したいと思います。
記録媒体は、スプレッドシートを使います。
◆なぜ「記録」なのか?
たとえば「毎月何人にギフトする」といった目標を立ててしまうと、これは市場規範的な世界になってしまうと思いました。
目標を立てると、義務感が発生してしまう気がするからです。純粋なギフトではなく、目標達成のためのギフトになってしまわないよう、目標は立てずに続けます。また、数値的な目標を立てて達成しようとすること自体が、市場規範的だと考えるためです。
なので、目標は立てずにひたすら世界に目を向け、記録をしていきます。
記録をすることで、自然と意識が変わるのではないかと思ってます。たとえば、ダイエットも、自分の体重や食べたものを記録するだけで、意識が変わり痩せられるというケースがありますよね。そのイメージに近いです。
記録をすることで、ギフトの世界に目を向けるきっかけを作ること、あとから振り返りや分析ができるようにすること、これをこの実験の目的とします。
◆なぜ3種類のギフトに分けて記録するのか?
今回、①自分から誰かへのギフト②誰かから自分へのギフト③誰かから誰かへのギフトの3つに分けて記録してみることにしました。
最初は、自分がギフトすることだけを記録しようと考えていたのですが、途中からギフトされると感じることも大事だなと思うようになりました。その理由を書きます。
「世界は贈与でできている」という書籍に、「ペイフォワード」というアメリカの映画の考察が書かれていました。
映画「ペイフォワード」は、主人公の少年(トレバー)が、世界を変えるために、自分の周りの3人にギフトをして、見返りを求めない代わりに「次の3人へ回して」とお願いするという話です。
ーーー以下、若干映画のネタバレを含みますーーー
トレバーは、一生懸命考えて、自分の周りにいる人を幸せにしようと様々な行動を起こします。そして、その活動は全米に広がり、たくさんの人たちがペイフォワードを実践していきます。
しかし、最終的に、トレバーは死んでしまいます。なぜトレバーは死んでしまうのか?という考察で、「世界は贈与でできている」という本に面白いことが書いてありました。
トレバーは、アルコール依存症の母とDV癖のある父という恵まれない家庭環境で育ち自分が贈与されたという実感がないまま贈与を始めてしまったというのが死んでしまった原因ということでした。
つまり、ギフトをするには、自分がギフトされている実感も大事ということです。なので、ギフトした経験だけでなく、ギフトしてもらった経験も見える化していこうと考えました。また、自分を含まない他人から他人へのギフトも同時に記録していくことで、「世界は贈与でできている」ことをもっと実感していく狙いもあります。
自分の身の回りだけでなく、今回の指定企画で配られている「タダの箱庭」本の中にも、たくさんのギフトが書かれていると思うので、それを探して、スプレッドシートに記録していくことも同時に実行していきます。
◆アウトプット・成果
①スプレッドシートにギフトを記録する。
→個人情報を含む内容になるため、一般公開はしませんが、最終的に個人を特定しない形での公開を考えています。
②月末に振り返りをする。
→「身の回りでどんなギフトがあったか」「どんなギフトをしたか」「ギフトした理由の考察」など、1ヶ月記録してみての感想を音声配信媒体stand.fmの自分の番組で配信します。
③最終報告書の作成
→最終的に、①②をまとめたnoteを公開し、自身の世界の見え方の変化について記事を書きます。
◆実験の測定方法
数値的な測定は難しいですが、自分が誰かにギフトを贈ったり、ギフトに気づく頻度が増えてきたら実験成功かなと思います。
社会規範を中心とした実験ですので、数字ではなく、自分自身の実感値やこの実験をしたことでどんな出来事が起きたのか?などが大事だと考えています。
◆スケジュール・進め方
7月〜10月:ギフトの記録&毎月の振り返り
11月:最終報告書の作成
◆「研究員制度」の趣旨について
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